【田母神俊雄のニュース・レビュー】国防態勢の構築と反日歴史教育の修正
大東亜戦争が終わって80年が過ぎた。この戦争に敗れ我が国は約7年に及ぶアメリカの占領統治を受けることになった。
日本軍は戦争で、まさに命を惜しまず、特攻隊のような攻撃を行ってまで国を守ろうとした。この強じんな精神力を持つ日本が二度と再びアメリカに立ち向かってくることがないようにと、GHQは国際法違反など全く無視して、徹底的な日本弱体化工作を行った。その結果、日本国民の多くが日本は悪い国だったと思わされ、自立心を奪われたまま現在に至っている。歴史は戦勝国が作るのだ。
これらが現在の日本の政治に大きな影響を与えている。GHQが作った正規の日本軍を持たないとする日本国憲法に縛られ、自分の国を自分で守る態勢ができず、アメリカ依存の国防態勢から抜け出すことができない。このためアメリカ、中国など大国の動きに常に振り回され右往左往している。これが今日の我が国の経済的弱体化も招いている。
歴代総理大臣は、自分の国を自分で守る態勢が大事と言うが、ちっともそちらの方向に動かない。野党の議員はもちろん、与党自民党の議員やマスコミでも、日本の軍事力の強化には反対の姿勢を取る人が多い。軍事力の強化は戦争につながるというのだ。
日教組が推し進めてきた反日教育の罪
戦後、GHQによる民主化、非軍事化の教育改革の意図に沿って作られた日教組は、学校などで反日教育を推進し、日本に反感を持つ若者を育ててきた。我が国の軍事力強化は戦争を引き起こすと教えてきた。だから大人になり国家社会の指導的立場に立っても、そう思っている人はかなりいる。国際社会の現実は、強い軍事力を持ち、侵略に対しては断固戦うという意思を示す国に、戦争を仕掛ける国はないということだ。軍事力の強化は戦争をしないためなのだ。プロレスラーに飛びかかる愚か者はいない。
さて、圧倒的多数を持つ高市早苗総理による自民党政権が誕生した。高市総理には強い豊かな日本を取り戻してくれることを期待したいと思う。大急ぎでやってもらわなければいけないことは、生活苦にあえぐ国民を救ってもらうことであるが、他に①国防態勢の構築、②学校における反日教育の修正――に是非とも取り組んでもらいたい。
国際情勢はどう動くか予測不可能である。まして我が国は核武装している独裁国家などに囲まれている。どんな状況になろうとも自分の国は自分で守るという態勢が必要だ。憲法改正、武器輸出解禁、さらに、攻撃的兵器は持たない、非核三原則など、自衛隊を縛る方針は変更すべきだと思う。そして日教組による反日歴史教育を排し、自信と誇りを持った日本人を育成しなければならない。我が国は長い歴史と優れた伝統文化を持つ素晴らしい国だ。教育は国家百年の大計である。
第29代航空幕僚長 田母神俊雄
