ABS秋田放送

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去年、深刻な問題となったクマの市街地への大量出没。

私たちの生活も大きな変化を余儀なくされました。

その一つが、手動になった自動ドア。

課題解決に秋田公立美術大学の学生たちが取り組みました。

みなさん こんな経験ありませんか?

A『ほんとに面倒くさい授業だ、だるすぎるー』
B『ずっと寝てたじゃん』

A『あれ、開かない』
C『あれだってプッ・・・』

去年県内では市街地へのクマの出没が相次ぎ、侵入を防ぐため多くの自動ドアの電源が切られました。

このため手動での開閉を余儀なくされました。

A『あー開かないちょっとその爪で開けてよ』
C『ヤダ、爪割れる』
A『まじクマった・・・』

電源が切られた自動ドア。

指は入れずらく、またその重さで開けるのに苦労した人も多かったのではないでしょうか。

この問題の解決に取り組んだのが秋田公立美術大学の学生たちです。

手動でドアを開けるための便利道具の製作に乗り出しました。

開発にあたっては3つの条件があります。

C『これ使ったら』

1つめは携帯して持ち運びできること。

A『あ、開いた』

2つ目はドアに指が入る隙間、1センチ開くこと。

A『わーまじ楽ちん』
C『これだったら子どもでもおじいちゃんおばあちゃんでも使えるでしょ』

そして子どもからお年寄りまでどの世代でも使えることです。

A『わーまじ助かった』
B『もうクマらないね』

取り組んだ学生は6人。

普段、ものづくりをデザインの視点から学んでいます。

その学生たちが製作した個性的な道具がこの日お披露目されました。

3年生の津川沙千さんは形にこだわりました。

津川沙千さん
「最初は四角い形をしていたんですが、捻るという動作を使う人が自然と気づくことができるように丸い形状に形を変更しました」

津川さんは、使い方の説明をしないまま実践してもらうテストを繰り返したといいます。

丸い形にすることで自然と捻る、回すという動作を促すことができました。

瀬沼健太郎准教授
「確かにこれも回転という動きをイメージさせるからサムターンみたいな感じですごくいいと思います」

学生たちは形や強度、使いやすさ、そしてデザインにこだわって製作しています。

中には20回以上試作を重ねた学生もいました。

犬塚彩華さん
「私はより簡単に手間を少なくしながらドアを開けるプロダクト(製品)を考えました」「押し当てて開くというできるだけ簡素に、よりドアの隙間を大きく開けれるように工夫しました」

犬塚彩華さんが注目したのが自動ドアの構造です。

閉まったドアを開けようとするとここから開けようとしますが、犬塚さんが注目したのはドアの外側の部分です。

犬塚さんが製作した道具でドアの端を押すことで開けることができるんです。

山岡惇教授
「その開け方。真ん中だけじゃなくて外側のほうに注目している。非常に面白いところに発想がいっているなと感じましたね」

津川沙千さん
「形を見て使い方を使う人がわかって実際にその使い方をしてくれるっていうのがすごい自分の中では勉強になったし面白い体験でした」

駒込朱音さん
「出来上がったものにももしかしたらこういう可能性があるんじゃないかなっていろんな可能性が出てきているんですけど、最初に課題としていた部分は達成できてきたのではないかと思っています」

柚木恵介准教授
「かなり試作を繰り返して25とかたくさん作って最善のものになったなと思います」「デザイナーになるとか別の素材を選ぶ可能性もあるんですけどそういった先でもそういうふうに繰り返しながら実験をしながら前進するっていうことが染みついてくれたらいいと思います」

学生たちは今後もさまざまな社会問題の解決や生活を豊かにするためのモノづくりを学びます。