【80歳、元気の秘密は朝ごはんにあり】元『装苑』編集長・徳田民子さんが語る「リタイア後の健康習慣」【2025年下半期BEST】
2025年下半期(7月〜12月)に『婦人公論.jp』で大きな反響を得た記事から、今あらためて読み直したい1本をお届けします。(初公開日:2025年9月26日)********元『装苑』編集長・徳田民子さんが、安曇野に移住して16年。「第2の人生」を自分らしく楽しむために、たくさんの物を手放し人生をリセットしていきました。たどりついたのは《シンプルって、心地いい》ということ。四季のはっきりした安曇野での暮らしやおしゃれの工夫、毎日をごきげんに過ごす秘訣などを語った、徳田さん初のエッセイ『80歳、私らしいシンプルライフ』より、一部を抜粋して紹介します。
【写真】ある日の朝の食卓。サラダや味噌汁の具に地元の新鮮な野菜を。フルーツも必ずいただく
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「ああしたい」「こうしてみよう」と試行錯誤。暮らしにフィットさせる工夫が毎日を快適にする
家の南側、庭にせり出すように張った広いウッドデッキがあります。
この場所は以前から洗濯物を干したり、朝食を食べたり、お茶を飲んだりと活用していましたが、最近、透明な波板の屋根をとりつけました。
この屋根のおかげで、雨の日でも濡れる心配なく、また洗濯物を安心して干せるようになり、日差しを感じながら快適に過ごせる空間となりました。
家仕事の合間にこのデッキから庭を眺めながらお茶を飲むのが、最高のくつろぎの時間です。
庭の手入れは手間がかかります。春には草むしり、夏には芝刈り、秋には落ち葉の掃除・木の剪定と、一年を通してやることが尽きません。
落ち葉掃除は時に数時間かかることもありますが、夫が率先して庭仕事をしてくれるおかげで、私は助かっています。
庭を整えるたびに、新たな空間が生まれ、暮らしがまた少し快適になるのを実感しています。
この庭には、移住当初に少しずつ植えた木々がたくさんあります。今や立派に成長し、夏には日よけになるだけでなく、鳥たちの憩いの場になっている木もあります。
彼らのさえずりを聞きながら、デッキからこの庭の季節の移ろい、いろんな表情を楽しむことは言いようのない喜びです。私たちの日常の小さなごほうび、幸せを感じる時間です。
私たちの暮らしを豊かにするもの
また、庭の片隅に数年前にガレージを建てました。それまで車は青空駐車だったため、冬場は窓に霜や氷がついたりしましたが、ガレージのおかげでそのような心配がなくなりました。
また、ガレージ内には夫が趣味で集めた装飾品を並べ、小さな展示スペースのようです。夫はそこを整理したり飾ったりすることが好きで、楽しみのひとつになっています。
こうして自然の成長とともに、あるいは自分たちのペースで、ひらめいたアイデアをもとに、手を加えていく。
その積み重ねがこの家を育ててきたのだと思います。ああしたい、こうしようとあれこれ工夫する。
大きな変化ではありませんが、このひとつひとつの工夫が私たちの暮らしを豊かにし、支えてくれているんだろうな、と実感しています。
これからも、マイペースに家や庭と相談しながら、今の自分たちにフィットするよう工夫して、日々の暮らしをより快適にしていきたいです。

『80歳、私らしいシンプルライフ』(著:徳田民子/幻冬舎)
一日を元気に過ごす秘訣。朝食はもりもりいただきます
田舎に暮らし始めてめっきり朝が早くなりました。
5時半頃に起きて、朝が明るい季節なら、寝室から庭をまず眺め、小鳥たちはやってきているかしらと様子をうかがいます。
そのあと、軽いストレッチをしたり、好きなコーヒーをカップに注いでデッキに出たり。朝の澄んだ空気を吸って、緑に包まれる。
そして、おまちかねの朝食タイムです。だいたい7時頃、夫婦一緒にいただいています。
焼きおにぎりひとつにゆで卵、アボカドや焼き野菜、ハムとトマトのサラダ、具だくさんの味噌汁。バナナやドライプルーンなどのフルーツや、くるみやアーモンドなどのナッツ。
それにお気に入りのもろみ酢が定番です。朝食にはちょっとこだわって、少しずつでも栄養をバランスよくとるために、ていねいに作っています。
こだわりは、サラダの味付け、トッピングです。アマニ油やバルサミコ酢などを合わせた自家製ドレッシング。仕上げに、すりごま、かつお粉、にぼし粉をささっとふりかけます。
にぼし粉は地元のスーパーで見つけたもので、煮干しをまるごと粉々にくだいています。安曇野に来てから知りました。健康にいいし、おいしいし。野菜も食べられて、食が進みます。
朝食の工夫は、「焼きおにぎり」
また、朝食の工夫といえば、前日に炊いたご飯を残しておいて作る焼きおにぎり。香ばしく味付けします。
毎日同じ量のお米を炊くので、こうすることで食べすぎも防げます。味噌汁は具だくさんだけど汁は少なめにして塩分をなるべく控えめに。
サラダの野菜は生で食べないものは油で炒めず、ゆでたり、網焼きにしたりする。網焼きといっても、おにぎりと一緒にぱぱっと焼くだけ。
かぼちゃ、ししとう、しいたけ、アスパラガス、となんでも。焼くことで野菜は香ばしく甘くなりますよね。
朝食は、胃に負担のかからない調理を心がけるようにしています。もりもりいただけるといっても、食べすぎないように気をつけています。
こうした食事の工夫でヘルシーにいただいています。
「いつもお元気ですね」と言われる元気の源
それからもろみ酢のことも。お酢といっても酸っぱくなくて、まろやかな甘さで飲みやすいもの。
毎日の習慣にしています。もろみ酢には筋肉を作るアミノ酸と、疲れを軽減するクエン酸がたくさん含まれているそうです。
自然のものだし、安心していただけるのがいいですね。
私、ときどき「いつもお元気ですね」って言われますが、きっとこれは朝食のおかげもあるんじゃないかしらと思っています。
一日の中で、なぜか朝食が一番おいしくいただけるんです。朝から元気いっぱいで一日過ごせる元気の源ですね。
さあ、ちょっとご近所へ散歩に出かけようかしら。
※本稿は『80歳、私らしいシンプルライフ』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
