守備で走るのは面倒。攻撃のために体力温存。「いやいや、逆ですよ」と横浜FC指揮官はきっぱり。高い位置でプレス「あそこで行くからこそ点が取れる」
1トップの駒沢直哉が敵陣ペナルティエリアの手前で、相手のボールホルダーにプレスをかける。左サイドにパスが出されると、左ウイングバックの村田透馬がすかさず対応。相手はビルドアップをやり直したところに、今度はシャドーの山田康太が反応し、バックパスを受けた相手GKに寄せる。
そこから縦パスが出てくると、ボランチの小倉陽太が鋭い出足でボール奪取を狙う。こぼれ球を右ウイングバックの遠藤貴成が拾うと、駒沢を経由して最後はシャドーのジョアン・パウロが渾身のシュートを放つ。
今季からチームを率いる須藤大輔監督は、シーズンの開幕前から「守備のためじゃなくて、得点数を増やしたいから」ハイプレスに注力していた。栃木C戦の翌日の囲み取材で指揮官に改めて訊けば、「点を取る作業っていうことを考えると、やっぱりハイプレスで行くのが、理由の1つですよね」と話してくれた。
「あそこで奪って、もう1本、2本のパスで決定的な場面を作り出すのは、得点数を稼ぐため、勝点3を得るためには一番良策かなと」
77分の時点で、横浜FCはすでに4ゴールを奪っていた。試合も終盤だ。先発で出ていた駒沢や山田、小倉は体力的にもキツかったはずだが、精力的なランを見せた。
「スプリントプレス、たぶん大変だと思うんですよ、前目の選手は。守備で走るのは面倒くさいとか、これで体力を使うんだったら攻撃の時に体力を使いたいよとか、いやいや、逆なんですよね。あそこで行くからこそ、攻撃になった時に簡単に点が取れる」
間違いなく運動量は求められるが、「運動量に比例して、得点数もたぶん上がっていく」と須藤監督は強調する。
スプリント、または総走行距離で高い基準を設定しているという。それに照らせば「全然足りない」と須藤監督は満足していない。「まだまだやらなければいけない。大変だと思うけど、その基準に行ければ、ハイプレス、ハイライン、コンパクトフィールドの攻撃的なサッカーが表現できる」とさらなる成長を見据えた。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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