「新卒の3年以内離職率80%」の会社を辞めた結果→年収が4倍近くになった男性【後編】
新卒で入社した会社で、月100時間超のサービス残業や日報の捏造を強要されていた栃木県の40代男性。副社長による執拗なパワハラも日常茶飯事で、
「社内恋愛をしていたが、業務中に私情は一切持ち込まず、休憩時間に少し会話しただけで反省文を書かされた」
といったプライベートへの過干渉など、その実態は「ブラック企業」そのものだった。
だが、男性が見たその会社の本当の恐ろしさは、コンプライアンスを根底から覆すような不正行為にあった。(文:篠原みつき)
不祥事があっても「二代目社長は一切責任を取らなかった」
男性によるとその会社はメーカーの下請けで、製品に不具合が発覚しても正当な手続きを踏もうとしなかったという。
「製品不具合が出てもリコールを届け出ず、リコール隠しをしていたこと。ヤミ改修をしていたかどうかも不明。市場に不具合品を出したまま、責任は現場に押し付け、部長はクビ、課長は平社員に降格。二代目社長は一切責任を取らなかった」
トップが保身に走り、部下に責任をなすりつける。そんな組織が長続きするはずもない。案の定、会社の悪評は広まり、ネットで検索すれば「ブラック企業」と表示されるようになった。今ではリクナビなどで「新卒募集すらしていない」という。男性によれば、当時は
「新卒の3年以内離職率は平均80%」
という驚異的な離職率の高さだった。それほどの惨状でありながら、待遇面も目を疑う低さだった。
「年収は250万円ほど。ボーナスは半期で10万円程度。正直、めちゃくちゃやばい会社だった」
今の会社は「上司はみんなまともで、怒鳴られることは一切ない」
男性はその後、意を決して転職。その決断が、人生を劇的に変えることになる。現在はチーム責任者として活躍、年収は当時の4倍近くに跳ね上がった。
「今はチームリーダーとして働き、年収は940万円。サビ残は禁止で、残業代は1分単位で支給される。上司はみんなまともで、怒鳴られることは一切ない。指摘があるとしても、淡々と改善点を伝えられるだけだ」
かつては「休憩時間の会話」すら許されなかった男性だが、現在は公私ともに充実した日々を送っている。あのまま会社に居れば、年齢的に給与が上がるとしても、ここまで良い環境と収入は得られなかったことだろう。現在の心境を、こう書いている。
「おかげで結婚できて、家も建てて、子どもにも3人恵まれた。心から言える。あの会社を辞めて、本当によかった」
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