日本代表の森保一監督が2日、欧州視察から帰国し、羽田空港で報道陣の取材に応じた。約2週間にわたった今回の欧州視察ではドイツ、オランダ、チェコ、イングランド、スコットランド、フランスで日本人選手所属チームの12試合を現地視察。同時並行で名波浩、長谷部誠両コーチも別の試合を視察しており、森保監督は現在の視察体制について「手厚くなっていると思う」と手応えを口にした。

 森保監督は1月16日に欧州に出発した後、17日から31日にかけての15日間で日本人選手所属チームの12試合を現地視察。「有意義な視察になった。対戦国の選手も見ることができ、W杯に向けていい準備になる視察だった」と振り返った。

▼森保監督の視察試合

1/17 ドルトムント vs ザンクト・パウリ(安藤智哉、藤田譲瑠チマ)

1/18 フェイエノールト(渡辺剛、上田綺世) vs スパルタ・ロッテルダム(三戸舜介)

1/21 スラビア・プラハ(橋岡大樹) vs バルセロナ

1/22 ユトレヒト vs ゲンク(伊東純也)

1/23 ザンクト・パウリ(安藤智哉、藤田譲瑠チマ) vs ハンブルガーSV

1/24 NECナイメヘン(小川航基、佐野航大) vs ズウォレ

1/25 フライブルク(鈴木唯人) vs ケルン

1/26 エバートン vs リーズ(田中碧)

1/28 アヤックス(板倉滉、冨安健洋) vs オリンピアコス

1/29 セルティック(前田大然、旗手怜央) vs ユトレヒト

1/30 RCランス vs ル・アーブル(瀬古歩夢)

1/31 ブレーメン(菅原由勢) vs ボルシアMG(町野修斗、高井幸大)

 森保監督の視察対象にはW杯メンバー選考の当落戦上にあるとみられる選手も数多く入っている一方、MF遠藤航(リバプール)、MF三笘薫(ブライトン)、MF堂安律(フランクフルト)、DF伊藤洋輝(バイエルン)、MF佐野海舟(マインツ)、MF中村敬斗(スタッド・ランス)といったW杯メンバー入りが確実視されている選手は対象外。コーチ陣との役割分担が行われているものとみられる。

 森保監督は帰国後、今回の視察について「これまでもヨーロッパ視察はコーチ陣のローテーションでできるだけヨーロッパに出向いて、誰かが情報を取れるように、共有できるようにとやっていたが、年明けは特に3人から4人体制で行って、手厚くなっていると思う」と述べ、コーチ陣の視察への信頼を明言。その上で「もちろん直接見に行くことで、選手たちも見られている感覚をより持ってくれて、代表に向けて志を大きくいてくれていると思うが、Jリーグや海外の日本代表候補の選手たちは映像でも全て確認しているので、そういう意味では現地に行くことは手厚くなったが、見ているものとしてはこれまで続けていること」と映像でのチェックも欠かさず続けていることを強調した。

 欧州での視察にあたっては、W杯までの期間限定でこれまで指導にあたっていたフランクフルトU21を離脱し、日本代表活動に専念することが決まった長谷部コーチの存在感が増しているようだ。

 森保監督によると「(コーチとしての)役割自体が変わることはないが、フランクフルトのU21チームに所属していた時には視察には行ってもらっていなかったので、今は日本人選手がいるところに視察をしてもらって、報告を展開してもらっている点は昨年までと変わった点」だといい、「彼はヨーロッパでレジェンド選手なので、どこに行っても元選手であったり、強化であったり、チーム関係者が彼にコンタクトを取って、いろんなコミュニケーションを取ってくれている。世界の情報も我々に共有されているのでありがたい」と感謝を口にした。

(取材・文 竹内達也)