――熊木さんは、普段からブログを書かれていますよね。

熊木:すごく、たまにですけど(笑)。

――文章を書くのは好きですか?

熊木:好きです。

――熊木さんのサイトに俳句や小説がありましたが。

熊木:それはもう頭を使わないで書けるんですね。それがいいかどうかというのは別にして、ちょっと切れ端があるので、もったいないからそれで書こう、みたいな感じです。

――歌詞を書くのとはまた違いますか?

熊木:違いますね。歌詞にするとしつこかったり、収集がつかなくなったりするのを、ちょっと書いてみようかなぁと。

――詞と曲を書かれる時は、先に曲があって後に詞を付けるんですか?

熊木:同時が多いですね。

――メロディーが浮かぶ時に、言葉も付いてる感じですか?

熊木:メロディーだけ考えることがあまりなくて。紙に向かうと頭の中に、言葉と一緒にメロディーが出てくるんですよ。

――曲はすらすら出来るけど、歌詞がなかなか書けないと言われる方が多いですが。

熊木:あ、本当ですか。どちちかと言うと私はメロディーが後から。大事なのは歌詞だと思っているので。

――作曲はいつ頃から始めたのですか?

熊木:17歳くらいからですね。

――2002年にデビューされてから5年になりますが、変わったことなどはありますか?

熊木:5年はもう、えらく変わりましたよ(笑)。19歳の時にデビューが決まって、デビューしたのが20歳なんですよ。色んなことがよく分かってなかったですね。なぜ自分が今こうやって歌うのか?自分はどうしたいのか?とか、しばらくは何も無かったですね。それで結構落ち込んだり、すごく子供と言うか周りも見てないし、閉じこもってばかりで。バランス感覚も全然ないから、とにかくもう落ち込んだら落ち込みっぱなし、という感じで。結構暗ーい感じでいましたね(笑)。

――今は、そこから脱した感は?

熊木:脱した感はすごくあります!

――普段は割と外に出る方ですか?家の中にいる方ですか?

熊木:どちらかと言うと家にいるんでしょうけど、別にずーっといるわけでもなく、適度に。ただ、わざと引きこもってた時もありましたけどね。過去に想いを馳せてみようとか、完全に世の中の人とシャットアウトして過ごしてみようとか。それで作ったアルバムがあるんですけど、それもあきあきしたし、やめようと思って変え始めた時に色んなことが変わってきて。「新しい私になって」という曲もそういう気持ちになった時に話があったり。その流れで今こういう感じになっているので。ふさぎこんでいた時期がすごく長かったような気がしますね。

――「新しい私になって」は昨年CMで放送されて、その後に音源化された作品ですが、「変わった」というのは、去年とか割とここ最近の話ですか?

熊木:そうですね、去年の夏の話ですね。