JRT四国放送

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県立近代美術館が、6700万円あまりで購入し所蔵していた絵画が贋作と判断された問題で、県は絵画を購入先の画廊に返還し、購入金額全額が返金されたと発表しました。

問題の絵画は県立近代美術館がフランス人画家、ジャン・メッツァンジェの作品「自転車乗り」として、1999年に6720万円で購入しました。

しかし、2024年夏に贋作疑惑が浮上し、美術館は2025年3月、ドイツ人画家ヴォルフガング・ベルトラッキ氏による「贋作」と判断したと発表。

県は購入先である大阪市の画廊に対し、返金を求めていました。

県によりますと、10月、画廊との間で購入契約の解除が成立し、6720万円全額が県に返金されたということです。

問題の絵画は、11月18日に画廊に返還されました。

また、東京文化財研究所で行われた科学調査の結果、当初、作品の制作時期とされていた時代には普及していない顔料が確認され、「贋作」であることが裏付けられたということです。

希代の贋作師とも称された、ベルトラッキ氏による贋作問題。

その経緯を振り返ります。

疑惑が浮上したのは、2024年7月でした。

県立近代美術館が四半世紀にわたり所蔵してきた油彩画「自転車乗り」が贋作だとするニュース記事がインターネット上に掲載されていたことが発覚。

作品の展示を取りやめました。

描いたとされたのは、ドイツの天才贋作師、ヴォルフガング・ベルトラッキ氏でした。

(ヴォルフガング・ベルトラッキ氏)
「絵は1988年ごろにパリの業者に売ったと思う、10万ドルくらいで売れたかな」

四国放送の取材に対し、こう答えていたベルトラッキ氏。

美術館は2025年3月、ドイツ警察の捜査結果などから、作品が「贋作」であると判断したと発表しました。

美術館は県民への謝罪と購入経緯の説明を行うため、6月には作品を一般公開し、学芸員による展示解説も行いました。

一方で、今後購入する作品の真贋の判断に役立てようと、東京文化財研究所での科学調査を行っていました。

「贋作」を巡っては高知県立美術館が所蔵する「少女と白鳥」も、科学調査などの結果ベルトラッキ氏による「贋作」と判断されています。