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徳島市立体育館周辺のJR徳島駅北側と、徳島東工業高校跡地が候補地だった、県立アリーナ構想。

6月17日の県議会で、後藤田知事は…。

■「スピード感重視で東工業跡地」

(後藤田知事)
「スピード感を重視し、県としては徳島東工業高校跡地を候補地とし、その多くを有し、まちづくりの主体となる、徳島市との具体的な協議に入ることにし」

徳島東工業高校跡地で決まった候補地。

今一度、アリーナ構想を整理します。

■県の「アリーナ構想」とは

まずは、これまでに分かっているアリーナ構想についてまとめました。

県が示している構想では、建設面積が1万平方メートルから1万5000平方メートルほど。

収容人数は5000人~1万人で、施設はメインアリーナとサブアリーナを備えていて、ライブ会場となったり、プロスポーツも観戦できるようにする方針です。

■2つの候補地

これまで東工業高校跡地と、徳島市立体育館周辺のJR徳島駅北側で議論されていましたが、なぜ今回、徳島東工業高校跡地で決まったのでしょう?。

重視されたのは「スピード感」です。

■徳島駅北側は「最短でも着工に8年」

徳島駅北側で整備の場合、市立体育館の移転が必要になってきます。

そして、埋蔵物の調査の必要もあり、最短でも着工に8年を要する想定です。

その点、建物がない徳島東工業高校跡地が早いという判断です。

今回の候補地決定に、県民はどう思うのでしょうか?

町の声を聞きました。

まずは、徳島駅前で道行く人に聞きました。

(道行く人は)
「今、市立体育館がある所だと行きやすいとは思うけど…8年…長いな」

(道行く人は)
「交通手段持ってる人、持ってない人によっても全然違うし」
「それぞれが行きやすい所ってのは、どうなんだろうなとは、まだ思ってます」
「ここから、何年、何十年も結局使っていくものになってくるので、そこを見据えてじゃないと難しいかなと思います」

(道行く人は)
「イオンだったら駅前からバス通ってるんで、そこに行く感覚でいけるんで、そっちの方がいいと思う」
「すぐ建つんだったら、すぐ見に行けていいかな」
「なるべく早く建ってほしい」

一方で、JR徳島駅前ともう一つの候補地だった駅北側に通じる「ポッポ街」の人は…。

(ポッポ街商店街振興組合・杉原正伸さん)
「どうでしょうね、この辺(東工業高校跡地)はね、中心市街地の活性化には、ほど遠いと思うんですけどね」
「県、市関連の人が決めたことなので、どういう風になるかっていうのが」
「各議会がどんな承認になるのかは、ゆっくり見ておこうと思う」
「どっちにせよ、市立体育館の建て替えはしないとけない。体育館の移転先として、文化センター跡地にして」
「武道館をアリーナにする、体育館跡を使ってかなり大きめのアリーナが作れるので」
「そちらの方が、駅周辺の活性化になると思うんですけどね」

(ポッポ街で商売する人は)
「私としては個人的には、アリーナにしても(駅北に)できた方が、町が発展するけど、それでも (東工業高校跡地に)できるなら、ここでもいいんじゃないですか?徳島は遅れてる」

(ポッポ街で商売する人は)
「早くなるべくしてほしい。いいか悪いかもあるけど、なんでも反対するでえな、徳島の人」
「調子悪すぎるんとちゃう。協調するところがない。意地の張り合いばっかりやけんな徳島は」
「先が暗いと思います。俺は先がないからいいけどね。誰でも不満はあるんやから、どこで妥協するかやと思います」

そして最後に、今回候補地に決まった徳島東工業高校跡地周辺で聞きました。

(記者)
「(徳島東工業高校跡地)ここに決まったんですが…どうですか?」

(徳島東工業高校跡地周辺で商売をする人は)
「すごくいいと思います。ここら辺がお店が多いんで、活気が出たらいいなと思います」

(徳島東工業高校跡地周辺に住む人は)
「早くできてほしい。高松もアリーナできたのを見たけど、すごくきれいだし、徳島にも出来たらいいな」

(徳島東工業高校跡地周辺で商売をする人は)
「こんなに近くに人が集まる施設ができるのは、僕にしてはありがたい」
「駅の近くがいいような、僕にしてはいいような気がする。あれもできるんでしょ、藍場浜の方に」
「(ホールもできる)このお店だけのことを考えたら、人が集まるのは嬉しいんですけど」
「徳島全体のこと考えたら、市立体育館の方が(人の)流れ的にはいいんじゃないか」

■東工業跡地の課題

いろんな声がありましたが、気になるのが今後の課題です。

どんなことが挙げられますか?

まずは、災害面でのリスクが考えられます。

徳島東工業跡地は、南海トラフ巨大地震による津波浸水区域となっていて、2メートルから4メートルの津波がくると想定されている区域です。

■7割が徳島市の土地

そして、もうひとつが土地の問題です。

こちらを、ご覧ください。

現在はイオンモールの駐車場となっている徳島東工業高校跡地敷地、面積2万8757平方メートルのうち、赤色の部分で示した、8875平方メートルが県の土地です。

一方で、こちら青色の部分で示した、1万9882平方メートルが徳島市の土地です。

実に、約7割が市有地です。

大部分が徳島市の土地で、アリーナ整備には市の協力が欠かせないということですね。

今回は、県の土地に県のお金で建てようとしているホールのようにはいかない。

今後、県と市が協議していくことになりますが、県には市議会を含め丁寧な説明が求められます

以上、徳島東工業高校跡地で整備方針が決まった県のアリーナについてでした。