開票センターで候補者の札をボードにかける日本維新の会の馬場代表(右)と吉村共同代表(27日夜、大阪市北区で)=宇那木健一撮影

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 日本維新の会が公示前から6減の38議席に終わった衆院選を受け、代表選を行うかどうかが焦点に浮上している。

 共同代表の吉村洋文大阪府知事は28日、「大阪以外は野党で独り負けのような結果だ。100人以上の仲間が落選しており、代表選を実施するのが筋だ」と語った。自身の出馬については明言しなかった。

 全国政党化を目指して164人を擁立し、大阪全19小選挙区で勝利した一方で、関西以外で議席を得たのは広島4区と福岡11区のみだった。音喜多政調会長も落選し、党内には馬場代表について「敗北の責任を取るべきだ」との声もくすぶる。

 党規約では、衆参両院選、統一地方選の終了後45日以内に臨時党大会を開き、代表選を実施するかどうかを決めると規定しており、所属議員の判断が注目される。馬場氏は27日の記者会見で自身の進退に関し、「皆さんの意見を聞いて決める」と述べるにとどめている。