Googleは2023年12月にマルチモーダルAIのGeminiを発表しました。それから約1年後の2024年12月、GoogleはGeminiの次世代モデルとなる「Gemini 2.0」を発表すると、テクノロジーメディアのThe Vergeが報じています。

Google plans next Gemini 2.0 model for December release - The Verge

https://www.theverge.com/2024/10/25/24279600/google-next-gemini-ai-model-openai-december



Report: Google targeting December launch for Gemini 2.0

https://9to5google.com/2024/10/25/gemini-2-0-december/

Google's Gemini 2.0 model could debut as soon as December - Android Authority

https://www.androidauthority.com/gemini-2-0-3494425/

Gemini 2.0 could be here sooner than you think

https://www.androidpolice.com/gemini-2-december/

Google could release Gemini 2.0 before the end of the year

https://www.androidheadlines.com/2024/10/google-could-release-gemini-2-0-before-the-end-of-the-year.html

Googleは2023年12月に文字・音声・画像を同時に処理することができるマルチモーダルAI「Gemini」を発表しました。

文字・音声・画像を同時に処理して人間以上に自然なやりとりができるGPT-4を超える性能のマルチモーダルAI「Gemini」がリリースされる - GIGAZINE



その後、2024年2月にGeminiの次世代モデルとなる「Gemini 1.5」も発表。Googleは他にも、Geminiの高速・軽量モデルである「Gemini Flash」や「Gemini 1.5 Flash-8B」といったモデルもリリースしています。

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そんなGeminiの次世代モデルとなるGemini 2.0が、2024年12月に発表されるとテクノロジーメディアのThe Vergeが報じました。ただし、Gemini 2.0はデミス・ハサビス氏率いるGoogle DeepMindが期待するほどのパフォーマンス向上を示していないそうです。なお、The Vergeは「この傾向は最先端の大規模言語モデルを開発する企業全体で起こっているようです」と報じており、Googleだけでなく他のAI企業が開発するAIモデルでも成長の鈍化がみられる模様。なお、GoogleがGemini 2.0でどのような新機能を追加する予定なのかについて、詳細はほとんど明らかになっていません。

9to5GoogleやAndroid Policeといったメディアは、Gemini 2.0に期待する機能としてProject AstraのようなAIエージェントの存在を挙げています。

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GoogleはこれまでGeminiのアクセスを段階的に解放してきましたが、Gemini 2.0では「できるだけ早く、できるだけ多くのユーザーがアクセスできるようにしている可能性がある」とThe Vergeは報じました。依然としてある程度段階的にアクセス権限が解放されていく可能性はあるものの、「GoogleはGemini 2.0を自社製品全体に素早く統合する可能性がある」とテクノロジーメディアのAndroid Authorityは報じています。

なお、GoogleだけでなくOpenAIも2024年12月にOrionと呼ばれる次世代大規模言語モデル(LLM)をリリースする準備を進めていると報じられています。ただし、Orionはより限定的にリリースされるとウワサされているため、GoogleがGemini 2.0を広くリリースすることができれば、市場獲得において大きな優位性を獲得できる可能性があります。