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 大谷翔平投手(30)が所属するドジャースとヤンキースが対戦するワールドシリーズ(WS)第2戦が27日にフジテレビで生中継され、平均世帯視聴率が13・9%だったことが28日、分かった。26日の第1戦(同局)は12・7%だった(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)。個人視聴率は、第2戦が8・1%、第1戦は7・1%。

 第1戦では、大谷が、1点を追う8回にWS初安打の右越え二塁打で同点劇を演出。延長10回はフレディ・フリーマン内野手がWS史上初の逆転サヨナラ満塁弾を放ち、劇的勝利を飾った。全米では、ゲームの終盤で1780万人もの視聴者数を記録し、大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッドコミッショナーは「2017年以来、こんな数値はなかった。(全米で)平均で1520万人が見て、第1戦としては2017年のドジャース対アストロズの第1戦以来の多さだった。去年より62%増えた」と語っていた。

 第2戦では、山本由伸の好投でドジャースが勝利した一方、大谷にアクシデントが発生。7回1死の第4打席では四球を選んで出塁。2死からT・ヘルナンデスの打席で二盗を試みたが、失敗した。二塁ベースへスライディングする際に左手を地面についたが、そこで左肩を痛めたとみられ、その場で起き上がれず苦悶の表情を浮かべた。。試合後、デーブ・ロバーツ監督が「亜脱臼」と明かし、ファンから心配の声が多く上がっていた。

 今回の放送が決定したのはフジの幸運だった。代理店関係者によると、地上波の大リーグ中継は、NHKと民放が交互にWSかオールスターゲームの放送権を持つ。今年はNHKがオールスターを放送し、WSの放送の権利は民放が持っていた。この権利は民放各局が持ち回りで獲得することになっており、偶然にも今年はフジが持っていた形だ。NHKもBSでは放送する。