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 ◇女子ゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディース最終日(2024年10月27日 埼玉県 武蔵丘GC=6650ヤード、パー72)

 単独首位から出た岩井千怜(22=Honda)が6バーディー、2ボギーの68で回り、大会記録を1打更新する通算16アンダーで逃げ切り優勝した。今季3勝目、通算7勝目で生涯獲得賞金3億円を突破した。双子の姉・明愛(22=Honda)が14アンダーの2位に入り、地元で姉妹ワンツーフィニッシュを決めた。

 最終18番で岩井千は5メートルのバーディーパットを沈めて地元ファンの歓声を浴びた。

 「地元埼玉で優勝することが今年の目標でもあった。それを達成できてうれしい。応援が力になった」と笑みを浮かべた。

 単独首位から出て序盤は足踏みしたが、グリーンを外した8番で巧みなロブでパーを拾い、9番で6メートルのバーディーパットを沈めて「譲らない姿勢を見せることができた」と勢いを増した。

 2組前で回った姉・明愛が1打差の2位まで浮上していた。17番終了後にリーダーボードで順位を確認。「明愛の追い上げは分からなかった。2位になっていてびっくりした」と驚いたが、最終ホールで突き放した。

 初日はパットのタッチが合わず合計30パットと苦しんだ。「8割くらいショートしていて、グリーンスピードに対応できていなかった」。ラウンド後に5ヤード、10ヤード、15ヤードの距離から順番に打つ基本練習で距離感を体に叩き込んだ。2日目以降は27パット、26パットで、パットが好スコアを後押しした。

 12月の米ツアー最終予選会にエントリーしたが、次戦TOTOジャパンクラシックで優勝すれば来季の出場権が手に入る。千怜は「勝って予選会を受けずに(米ツアーに)行くのが目標。来週も優勝を目指して頑張る」と力を込めた。