2着に終わり、引き揚げてきたプログノーシス(撮影・平松さとし)

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 「コックスプレート・豪G1」(26日、ムーニーバレー)

 またも世界の壁にはね返された。1番人気プログノーシスは、レコードVのヴィアシスティーナから8馬身差の2着に終わった。大方の予想通り逃げ馬プライドオブジェニがハナへ行く展開。五分の発馬から2番手で流れに乗って抜群の手応えで勝負どころを迎えたが、早めにまくってきた勝ち馬の強襲に屈した。レーンは「いいスタートを切り、想定していたよりも前めにつけて道中はいいリズムで回って来られました。一生懸命走ってくれて力は出し切ってくれましたが、きょうは勝った馬が強過ぎました」と潔く勝者をたたえた。

 今回が4度目の海外遠征で3度目の銀メダル。念願のG1初Vには手が届かなかったが、中内田師は「こちらに来てからのレーン騎手が乗ってのゲート練習による効果があり、うまくスタートを切り、思っていたより前で競馬をすることができて理想的な流れだったと思います。しっかり伸びて後続はしのいでくれましたが、勝った馬が思っていたより強かったです」と冷静に受け止めた。

 既に香港国際競走(12月6日・シャティン)の予備登録を行っており、レース後の状態を慎重に見極めてからにはなるが、再び海を渡る可能性もある。初の豪州遠征で改めて力を示した6歳馬は、念願のビッグタイトルを目指して走り続ける。