「チャットボット依存」で少年自殺、母親が米新興AIとグーグル提訴

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Brendan Pierson

[23日 ロイター] - 米フロリダ州で14歳の少年が今年2月に銃で自殺したのはAI(人工知能)チャットボットの依存症になり、現実世界で生きる気力を失ったからだとして、少年の母親が22日、米新興「キャラクター・ドットAI」とグーグルを相手取り訴訟を起こした。

亡くなった少年は米人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のキャラクターに似せたチャットボットに「愛している」などと語りかけられ、性的な会話を交わしていたという。母親は同社がこのキャラクターを「実在の人物で大人の恋人であるかのように誤認させる」ようプログラムしたと主張した。少年はチャットボットに自殺願望についても話していたとした。

母親は同社の創設者が在籍していた米アルファベット傘下グーグルに対しても、キャラクター・ドットAIの技術開発に携わったとして訴えを起こした。

キャラクター・ドットAIは、18歳未満のユーザーに対し「デリケートで刺激的なコンテンツに触れる確率を減らす」ための変更を行うなど新たな安全策を講じると表明した。