トランプ氏=AP

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 【ワシントン=阿部真司】米大統領選の共和党候補トランプ前大統領が大統領在任中、ナチス・ドイツのヒトラーは「良いこともやった」と発言したと元高官がメディアに暴露し、波紋を呼んでいる。

 トランプ政権で大統領首席補佐官を務めたジョン・ケリー氏が、米紙ニューヨーク・タイムズと米誌アトランティックに証言した。証言によれば、トランプ氏は、ヒトラーが「経済を立て直した」との見方を示し、「ヒトラーの周囲にいたような完全に忠実な将軍が必要だ」と述べたという。

 トランプ陣営は23日、報道内容を「虚偽の中傷」と否定する声明を出した。民主党候補のハリス副大統領は23日、「ヒトラーを引き合いに出すのは深刻な問題で、非常に危険だ」とトランプ氏を非難した。ワシントンで記者団に語った。