各国の名物料理をフィーチャーした松屋フーズの人気企画。この冬の新作は『リトアニア風ホワイトソースハンバーグ』(税込880円)だ。ニンニクを効かせた濃厚なホワイトソースに、マッシュルームとベーコンを散らして、香りと味に深みを与えた逸品となっている。

大使が商品開発と広報に全面協力の本格派!『リトアニア風ホワイトソースハンバーグ』

リトアニア共和国大使オーレリウス・ジーカス氏が、商品企画のみならず広報にも全面協力しているのが 『リトアニア風ホワイトソースハンバーグ』(税込880円) だ。

リトアニア共和国はヨーロッパの内海、バルト海に面した国だ。1990年にソ連から独立を回復して以後、市場経済化を進めて、2004年にはEUに加盟している。

リトアニアとの親交は100年以上に及び、2007年には天皇皇后両陛下がリトアニアを訪れて歓迎を受け、以後ますます、日本との間で要人の往来が活発になっている。

時代は下って令和の今、リトアニア共和国の駐日大使オーレリウス・ジーカス氏の協力の下、松屋フーズが満を持して発売したのが『リトアニア風ホワイトソースハンバーグ』(税込880円)というわけだ。

なお、松屋フーズ公式アプリ(Android版/iOS版とも)には70円引きのクーポンが配信されている。使用期限は2024年11月5日までだ。

強いニンニクと濃厚なホワイトソースが、マッシュルームとベーコンでさらにパワフルに!

リトアニア風ホワイトソースハンバーグ』の全容。値段が普通盛と変わらないのでライスは特盛にした。これが後に、正解だと判明する。

できあがったリトアニア風ハンバーグは、食べる前からパンチの効いた匂いが漂う。スプーンが添えられているので、試しにソースを少しすくって味見してみると、予想以上にガツンときた。強いニンニクと、それに負けないホワイトソースの濃い味に圧倒されそうだ。

なるほど、これは寒い季節が相応しい味だ、と思いながらハンバーグと組み合わせて食べ始める。ニンニクの強さが目立つが、濃厚ホワイトソースに含まれる旨味と香りの一部はマッシュルームとベーコンによるものだろう。細切れのベーコンは旨味を出し切って、これだけを食べてもたいした味がしない。

ベースの濃い味に負けない濃い味が加わっているので、こてこての濃厚さだ。うかつに水やお茶を飲んで対処していたら、水分で満腹になりそうだ。ライスを頼りに、味を引き伸ばすと奥行きが実感できて食べやすくなる。キノコの風味も生きてくる。この手はおすすめだ。成人男性なら特盛ライスを推奨したい。

味の濃いものに味の濃いものを加える加点構成で、秋から冬にかけての寒さに対抗するにはうってつけの濃厚さに仕上がっている。

寒い季節にぴったりのパワフルフード!

濃い味を中和するのに、ライスは欠かせない。特盛ライスは正解だった。最後に残ったソースの皿にライスを移して、余さずいただいた。

リトアニア共和国の冬は厳しく、平均気温でも0℃以下が普通のようだ。内陸部が深くて風も強く、ネットで調べた情報を見ているだけで、こちらまで寒気がしてくるほどの猛烈な数字が並んでいる。

この深刻な寒さに耐えるための味付けと理解すれば、味の濃いものに味の濃いものを加える加点構成の『リトアニア風ホワイトソースハンバーグ』の味付けにも納得だ。寒ければ寒いほど本領発揮となる魅力の持ち主に違いない。

もちろん今の季節でも充分に楽しめるのだが、味が濃いのは飽きやすさに繋がるので、ここは対策を考えておいたほうがいい。

おすすめは、ライスの増量だ。大盛り以上を選択したい。店舗限定だが、松屋のライスはサイズを増しても値段が同じ場合があるので、その場合は特にお薦めだ。

そして、味に変化を加える手段として卓上の唐辛子が役に立つ。飽き加減になったら部分的に使うと食事の流れが引き締まる。

単純な味付けでは、こういう手も効かない。濃すぎてわかりにくくなっている奥行きを引き出すことで、リトアニア風ホワイトソースハンバーグの本来の魅力が、より引き立つはずだ。

これからの季節、寒さに先手を打って活力を手に入れるのに、ぴったりの選択肢になるだろう。

味の目先を変えたいときは、備え付けの唐辛子を少し加えると舌が引き締まって食欲が戻る。

Aurelijus Zykas 大使写真/駐日リトアニア共和国大使館
文・写真/深澤紳一(ふかさわ しんいち):PCゲーム雑誌から文芸誌、サブカルチャー誌まで幅広い寄稿歴をもつライター。レーシングスクールインストラクターなども務めつつ、飼犬のために日々働く愛犬家。