鹿児島読売テレビ

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 うそ電話詐欺やSNS型ロマンス詐欺の手口について、県警は実際にあった事例を公開しています。23日、公開された事例の中には被害額が1200万円に上るものも。マッチングアプリで知り合った女性からだまし取られました。

 県内で2024年9月までに確認されたうそ電話詐欺は125件で被害額は約2億3300万円。SNS型の投資詐欺やロマンス詐欺は135件で被害額は約11億8300万円にのぼります。こうした現状を受け県警は、うそ電話詐欺やSNS型ロマンス詐欺の手口を公開しています。

 約1200万円の被害にあったのは、県内の男性(40代)です。2024年3月、マッチングアプリで「kotomi」と名乗る女性と知り合いました。ラインでやりとりを重ね、男性は恋愛感情を抱くように。するとこんなメッセージが。

(女性)
「お金をたくさん持っていた方がいい。 アメリカドル建ての投資を始めた方がいい」

 男性は指示されたとおり、ニセの投資アプリをインストール。指定された口座に10万円を振り込んだところ、すぐに3000円の利益が出たと通知を受けました。利益が出たと思った男性は振り込みを続け、合計約1200万円をだまし取られました。現金が引き出せず詐欺だと気づき、警察に相談したということです。

 今、こういったメッセージ上での詐欺が急増しています。県警は会ったことのない相手からの現金の要求やもうけ話は詐欺を疑い、警察や家族に相談してほしいとしています。警察への相談の専用ダイヤル「♯9110」では24時間相談を受け付けているということです。