ドジャース・大谷翔平(C)Getty Images

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ワールドシリーズ(WS)は25日(日本時間26日)、ドジャースタジアムで開幕する。それに先立ち、22日(同23日)にヤンキースのアーロン・ブーン監督がニューヨークで記者会見に出席。ドジャースの大谷翔平投手が「投手として復帰した場合」についても、対応可能と自信を見せた。米複数メディアが伝えている。

■「ショウヘイは驚異的な才能の持ち主」

大谷とアーロン・ジャッジ外野手という両リーグのMVP候補が激突するWS。会見に臨んだブーン監督は「私はアーロンと7年間一緒に過ごしてきて、彼のことをよく理解している。彼に対する尊敬の念は計り知れない。彼がこの大舞台でプレーできることを非常にうれしく思う」と、まずは自軍の主砲についてコメントした。
その後、「ショウヘイと対戦だね。彼がいかに驚異的な才能を持っているか、それはよく分かっている。今季ドジャースに移籍して、素晴らしいシーズンを送っていることは野球界にとっても素晴らしいこと。2人の対決は非常に楽しみだ」と話し、両雄の対戦を心待ちにした。
質疑応答の中では、「オオタニの登板に備えるか」という質問も飛び出した。これに対して、同監督は「それ(大谷の登板)については、あまり考えていない。だが、我々はあらゆる状況に備えている。対戦投手がどんなボールを投げるのか、そういった特徴はすべて把握している」と話し、“緊急事態”にも対処できると自信を見せた。

■復活登板「想像するだけでも価値ある」

「投手・大谷」の復帰についてはレギュラーシーズン終盤、デーブ・ロバーツ監督がポストシーズンの登板について「可能性がある」と話し、周囲を驚かせた。しかし、球団幹部がこれを否定。同監督も次第にトーンダウンした経緯がある。
それでも、米メディア『CBS SPORTS』は同日、「WSが第7戦までもつれ込んだ場合など、ドジャースはオオタニを1イニングでも登板させないだろうか」と提起した上で、「その可能性は考えられる」とした。
そして「ドジャースはオオタニがブルペンでウォームアップを始めるまで、登板について秘密にしておくかもしれない。我々としては復帰登板が実現したらどれだけ楽しいことか、それを想像するだけでも価値はある」主張した。
確かに世界一が決まる場面での「投手・大谷」vs.ジャッジなどは、WBC決勝戦での大谷vs.マイク・トラウト外野手に並ぶ興奮度かもしれないが、果たしてどうなるか。実現性はかなり低いが、1つの楽しみとしてイメージするのはいいかもしれない。