ドラえもん好きの娘へ送るために写真を撮るジェイムスさん

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インバウンド需要に沸いている日本。観光地はもちろん、大きな都市ではどこに行っても外国人の姿が目に入ってくるが、日本に住み、インフレ&物価高の影響を大きく受けている日本人からすると「日本の何がそんなに良いのか?」と疑問に思ってしまうだろう。
そこで、すこし日本にゆかりのある外国人に「日本の印象」を聞くことで、我々が忘れかけていた日本の素晴らしさに改めて気づくことができるかもしれない。

アメリカ・ペンシルベニア州出身で、現在はユタ州で航空機の安全対策エンジニアとして働くジェイムスさん(53歳)。元アメリカ空軍所属で、5年間沖縄に駐在したことのある退役軍人だ。駐在中は、北海道や青森、東京への短期出張経験もあるとか。沖縄での任務が終わりアメリカに帰国した後も、日本人の妻と子供たちと一緒に、観光で数回日本を訪れては、日本の魅力を再発見しているという。

◆「ヘルシー系レストランの一品としても通用する」日本の贅沢なバーガー

ジェイムスさんには、日本への旅行日程が決まると、必ず行くと決めてワクワクする場所がある。それは日本国内でも、質にこだわるヘルシー志向のファストフード店として知られる、モスバーガーだ!中でも彼のお気に入りは「ロースカツバーガー」。

「千切りされたキャベツはふわふわしていてボリューム満点。なのに食感はシャキシャキしているので、ジューシーなロースカツとのバランスが最高だ。その上ソースで素材の味が分からなくなるわけでもなく、濃厚なソースの味とロースカツの味の両方をしっかり楽しめる!

贅沢とも思えるキャベツの量と分厚いロースカツなのに、全体的な味はあっさりしていてサクッと何個でもいける」

そんな、モスバーガー愛を熱く語る彼は、ロースカツバーガーにぞっこん惚れてしまい、それ以外のバーガーは食べたことがないそうだ。

また、サイドメニューでたまに注文するサラダも好きだとか。新鮮であることは当たり前だというお店のモットーのようなものが、数種類の葉野菜とトマトや黄パプリカなどのカラフルなトッピングから伝わってくる。そして欠かせないのが、さっぱりした和風ドレッシングだという。

ジェイムスさんが「レストランの一品としても通用する」と絶賛するモスバーガーのメニューだが、彼にとって物足りない部分もある。それはセットで注文するフレンチフライとドリンクの量が少ないこと。

「一番大きなLサイズを注文しても、アメリカのSサイズより小さいカップで飲み物が出てくるなんて、食べながら喉が渇いてしょうがないんだ」

アメリカのファストフード店では飲み物を自由にお代わりでき、しかも店内に設置されているディスペンサーから自分で勝手に好きな飲み物を補充できるので、彼がそう思うのもしょうがないのかもしれない。

◆さらにジェイムスさんが絶賛するのはメニューの「再現性」

「お店で注文をするときにカウンターの上に置かれている、食欲をそそる新鮮で美味しそうなメニューの写真があるでしょ。注文したらその写真と全く同じ形の、完璧なハンバーガーが出てきて驚いたんだ!」

メニューの写真通りのハンバーガーが出てくることは当たり前だと思うが……。

「アメリカで実際に提供されるのは、中身がソースでグチャグチャになっていて、その上バンズはパサパサと乾燥していて、ぺしゃんこになってるバーガーが多いんだ」

◆靴を脱ぐ習慣はぜひアメリカにも取り入れたい

今では室内では靴を脱ぐのが当たり前になっているジェイムスさんだが、日本に来る前まではそうではなかった。アメリカ映画のワンシーンそのまま。靴のまま家に入り、靴のままベッドで横になってくつろぐような生活だったという。