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 プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が、来年にもWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26=M・T)との対戦を見据えていることを明言した。21日、都内でWOWOWの番組収録後、「パウンド・フォー・パウンド(PFP)1位になりたいという若者がいる。その若者が上がってくるのを待つ」と名前こそ伏せたが、来年もスーパーバンタム級にとどまり“ネクストモンスター”中谷の挑戦を待つ意向を明かした。

 これまで米興行大手トップランク社のボブ・アラムCEOが日本人対決の可能性を示唆してきたが、自ら中谷との対決に言及したのは初。「これだけファンが言っているのであれば口に出してもいいのかな」とニヤリと笑い「1位を目指したいと言っているのはそういうことでしょう?」とPFP2位である自身を倒すことを公言する中谷の野望を歓迎。6回TKO勝ちで2度目の防衛に成功した14日の試合についても「やっぱり強いなという印象。だからこそ興味が出てきた」と語った。

 井上は次戦が12月24日にIBF、WBO1位サム・グッドマン(オーストラリア)との防衛戦となることが濃厚で、今月24日に正式発表される見込み。「来年も年3回(試合を)やれたら。ただ、まだやるべき相手がこの階級にいる。今年の試合をクリアしてから、次が正式に決まっていく」と話した。来年の構想には中谷戦が含まれる。世界中が望む“モンスター対決”へのカウントダウンが、いよいよ始まった。