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 ◇ナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦 ドジャース10−5メッツ (2024年10月20日 ロサンゼルス)

 日米のファンが待ち望んだドジャースとヤンキースの東西名門球団によるワールドシリーズ(WS)が実現した。81年以来、43年ぶり12度目となる頂上決戦。早くも大リーグ公式サイトが対決ムードをあおるなど、25日(日本時間26日)の開幕へ向けて注目度は増すばかりだ。

 WSは両リーグを代表する東西の名門であるヤンキースとドジャースが81年以来、43年ぶりに激突する。大リーグ公式サイトは早くも特集を組み、両リーグ最高勝率対決、MVP最有力対決、国内2大都市対決などとあおり「象徴的な秋のクラシック」と表現。スポーツ専門局ESPNは「夢の対決」と伝えた。

 ド軍がニューヨークのブルックリンに本拠地を置いた時代を含めこれまで両軍はメジャー最多の11度も対戦し、ヤ軍が8度制覇。前回81年はド軍が制した。ド軍は世界一に輝いた20年以来4年ぶりでヤ軍は松井秀喜が日本選手初のMVPに輝いて頂点に立った09年以来15年ぶりのWS。09年は中学3年だった大谷は「試合は生(中継)で見ていない」と苦笑いも「(松井秀喜が)MVPを獲られたのはもちろん知っているし、ハイライトは何回も見た」と振り返る。

 試合後にヤ軍のレジェンドOBであるデレク・ジーター氏、アレックス・ロドリゲス氏からインタビューを受けた大谷は、ジャッジ、ソト、スタントンの強力打線の印象を問われ「素晴らしいチーム。ジャッジ選手はもちろん、他にも素晴らしい選手が多い。全員で頑張りたい」と回答。投手陣も昨季サイ・ヤング賞のコールら難敵ぞろい。メッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズに続き、ロサンゼルスとニューヨークの約5時間の長距離移動を強いられ、3時間の時差や敵地では再び気温10度以下の厳しい寒さも待っている。

 ESPNは「このシリーズの主役はジャッジと大谷だ」と断言。ニューヨークはもちろん、ド軍の前回世界一の20年はコロナ禍で60試合制の短縮シーズンでWS開催地も移動を伴わない中立地であるレンジャーズの本拠地だっただけに、ロサンゼルスも歓喜に沸く。世界中の野球ファンを巻き込んだ歴史的なシリーズとなりそうだ。(柳原 直之)

 ≪オフ挟み決戦へ≫WS進出を果たしたドジャースは、21日(日本時間22日)は完全オフとなる予定。22日(同23日)は未定で、23日(同24日)はドジャースタジアムで練習を行う。24日(同25日)は同球場でド軍とヤンキース両軍によるWS開幕前日の公式練習や記者会見が行われる予定。25日(同26日)から、いよいよ同球場でWSが開幕する。

 ≪日本Sと同日26日開幕≫両リーグとも最高勝率チーム同士のワールドシリーズは、20年のドジャース―レイズ以来4年ぶりで、22年に現行の12チーム参加のポストシーズンに拡張されてからは初めて。20年はコロナによる短縮シーズンで、それ以前を通常開催シーズンでさかのぼると13年のレッドソックス―カージナルス以来となる。なお20年も13年も、日本も最高勝率チーム同士の日本シリーズ(20年ソフトバンク―巨人、13年楽天―巨人)だった。ワールドシリーズと日本シリーズは、日本時間では同日となる26日に開幕する。昨年に続き2年連続。