◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦 ドジャース10―5メッツ(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が20日(日本時間21日)、3勝2敗と王手をかけて迎えたリーグ優勝決定シリーズ第6戦の本拠地・メッツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場。ドジャースは勝って、4勝2敗とし、リーグ優勝決定シリーズ突破、リーグ優勝、ヤンキースとのワールドシリーズ進出(日本時間26日開幕)を決めた。

 ドジャースが本拠地で決めた。パドレスとの地区シリーズでは1勝2敗と一度は追い込まれて崖っぷちに立たされたが、第4戦からの2連勝で突破。メッツとのリーグ優勝決定シリーズでは第2戦終了時に1勝1敗のタイとなったが、敵地での第3戦から2連勝。第4戦では6―12と大敗を喫したが、本拠地に戻ってしっかりと4勝目をつかんだ。大谷、山本由伸投手(26)にとっても、初のポストシーズン出場で、初のワールドシリーズ進出だ。

 ドジャースはレギュラーシーズンで全30球団最多の98勝を挙げたが、先発のグラスノー、ストーン、カーショーらがポストシーズンのメンバーから故障で外れ、正遊撃手のロハスもリーグ優勝決定シリーズからはメンバーを外れ、右足首捻挫を抱えながらプレーするフリーマンも状態を慎重に確認しながら欠場を挟みながらグラウンドに立つギリギリの状態。決して前評判は高くなかった。

 それでもポストシーズンに入ってからは投打がかみ合った。先発が事実上山本、フラーティ、ビューラーの3人しかいない中で、ブルペン陣が奮闘。地区シリーズ第3戦の3回から、リーグ優勝決定シリーズ第2戦の初回に先頭弾を浴びるまでポストシーズン史上最長タイの33イニング連続無失点と圧巻の投球を見せた。打者でもマンシーが1シーズンのポストシーズンでは最長となる12打席連続出塁を見せると、主軸の大谷やベッツも要所で結果を残してチームを引っ張った。

 大谷と山本が目指す最大の目標・ワールドチャンピオンまであと4勝だ。