◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦 ドジャース―メッツ(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が20日(日本時間21日)、4戦先勝のリーグ優勝決定シリーズ第6戦、本拠地・メッツ戦に「1番・DH」で先発出場。日本人野手では初の同シリーズ“MVP弾”の期待がかかる。

 ここまでメッツとのリーグ優勝決定シリーズは5試合で打率3割3分3厘、チーム最多タイの2本塁打、5打点。敵地・ニューヨークでの第3戦では8回にポストシーズンではパドレスとの地区シリーズ第1戦以来7試合ぶりの一発となる3ランを右翼ポール際の2階席まで運ぶと、第4戦では日本人選手初のPS先頭打者アーチで、日本人では09年の松井秀喜(ヤンキース)以来のPS2試合連発をマーク。それまでPSでは走者なしの場面で22打数無安打(3四球)と怪現象が続いていたが、豪快に終止符を打っていた。

 第5戦で大敗を喫したド軍はここまで3勝2敗。4年ぶりのワールドシリーズ(WS)進出へあと1勝で本拠地に戻ってきた。チーム内にはベッツ、マンシーら好調な“ライバル”も多いが、大谷にWSに導く本塁打が生まれれば、リーグ優勝決定シリーズでは13年の上原浩治(Rソックス)以来日本人では2人目、野手では初めてのMVPに選ばれる可能性は十分だ。

 この日のメッツ先発は第2戦で好投を許したS・マナイア。変則左腕には大谷も3打数無安打2三振と完璧に封じられただけに、雪辱を狙う。ドジャースでは右足首を捻挫しながら強行出場を続けているフリーマンが2試合ぶりに先発を外れ、今シリーズ打率4割超のエドマンが4番に入った。「ブルペンデー」の先発はコペックが務める。ヤンキースの待つ世界最高峰の舞台に駒を進めることはできるだろうか。

 【大谷の地区シリーズ成績】(5試合、20打数4安打、打率2割、1本塁打、4打点、0盗塁)

 ▽第1戦 7○5(5日=日本時間6日・ドジャースタジアム) 左飛、右本〈3〉、中安、空三振、空三振

 ▽第2戦 2●10(6日=同7日・ドジャースタジアム) 空三振、一ゴ、投ゴ、空三振

 ▽第3戦 5●6(8日=同9日・ペトコパーク) 空三振、中安、中飛、見三振

 ▽第4戦 8○0(9日=同10日・ペトコパーク) 二ゴ、右安〈1〉、四球、四球、空三振

 ▽第5戦 2○0(11日=同12日・ドジャースタジアム) 空三振、三飛、空三振、空三振

 【大谷のリーグ優勝決定シリーズ成績】(5試合、18打数6安打、打率3割3分3厘、2本塁打、5打点、0盗塁)

 ▽第1戦 9○0(13日=同14日・ドジャースタジアム) 二ゴ、右安〈1〉、右安、中飛、四球

 ▽第2戦 3●7(14日=同15日・ドジャースタジアム) 空三振、見三振、一飛、四球、四球

 ▽第3戦 8○0(16日=同17日・シティフィールド) 一ゴ、四球、右飛、空三振、右本〈3〉

 ▽第4戦 10○2(17日=同18日・シティフィールド) 右中本〈1〉、四球、四球、四球、二ゴ、見三振

 ▽第5戦 6●12(18日=同19日・シティフィールド) 右安、四球、左安、空三振、空三振