山形戦について話してくれた秋葉監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 2024年10月20日、清水エスパルスが今季最多入場者数(1万8284人)を記録したIAIスタジアム日本平でモンテディオ山形に逆転負けを喫した。試合後、公式会見に臨んだ秋葉忠宏監督は「簡単に昇格させてもらえない。それを痛感させられたゲーム」と話しつつ、「ただ、何も失っていない」と気丈に述べた。

「我々は何も失っていませんし、終わってもいません。どういうメンタリティで明日のトレーニングマッチをこなすか。そこから各選手がどんなパフォーマンスを見せるのか、今から非常に楽しみにしています。また1週間、最高の準備をする。

下を向く必要はありません。今日全て悪いものが出たと思っています。ホームで今季初めて負けて、先制しながら今季初めてひっくり返されたとか、そういうものが出たと思いますので、ここからしっかりとしたマインドを持って、次はアウェー(栃木戦)ですがひとつしっかり勝って昇格を決めたいと思います」

 
 山形戦で悔やまれたのはやはり先制後の試合運びだ。

「全ての舞台が整った中で選手は闘志を燃やしながらここで決めるんだと。実際、先制した75分までは素晴らしい内容でした。しかし、80分、87分と得点からの5分以内とか、追いつかれてからの10分以内とか、そこを年間通して気をつけようと言ってきたなかで取られたので、ネジをまき直したい。この痛みをエネルギーに変えて、次のアウェー戦に活かしたいです」

 今季J2リーグの35節を終えて清水は2位をキープしたものの、3位のV・ファーレン長崎との勝点差は7に縮まった。秋葉監督が言うように、次節の栃木戦でJ1昇格を決められるか。負けは許されない。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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