体験型イベント「みんなの健幸・福祉のつどい」(福岡県飯塚市、市社会福祉協議会、飯塚医師会、西日本新聞社主催)がスポーツの日の14日、市総合体育館(同市鯰田)を主会場に開かれ、家族連れら約4千人が健康や福祉について体を動かしながら楽しく学んだ。元プロ野球選手でソフトバンクホークスや巨人でプレーした松田宣浩さんも来場し「熱男」らしく、場を盛り上げた。

 会場には肌年齢や骨密度を測定できるブースが70以上並んだ。松田さんのトークショーは、ひときわ大きな歓声が上がり「免疫を高めるため日頃から念入りにうがいをしていた」「試合前にトレーニングしていたので、ケガが少なかった」と、長くプロで活躍した頃の習慣を披露した。

 市民公園運動広場での野球体験会には小学生96人が参加。子どもたちはノックでボールを上手にさばくと、本塁打を打った後に拳を突き上げ「熱男!」と叫ぶ松田さんのポーズを本人と一緒に決めた。市内の幸袋小2年大和楓弥(ふうや)さん(7)は「松田さんの前でうまくキャッチできてうれしかった」と笑顔だった。

 車いすテニス体験会では、アテネ・パラリンピック男子ダブルス金メダリストの斎田悟司選手が指導した。体験した市内の会社員松本美枝さん(49)は「車いすを動かして、ボールにタイミングを合わせて打つのが難しかった。テレビで見ていたのとは、印象が大きく変わって良い体験になった」と話した。

 (泉岡さくら)