保育園児の息子に「俺のお菓子食べただろ(怒)」【いつまでも子ども気分の夫】→ 息子の一言で撃沈!

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ピーターパン症候群とは、童話『ピーターパン』に由来した通俗心理学の用語で、大人になりたくない、または精神的に成熟しないままでいたいという心理状態を指すそうです。筆者の友人・H美の夫は正にピーターパン症候群! 責任を回避したり、依存的な行動をとることが多く、H美は頭を抱えていたのですが……。

年下だから?

私の夫は5歳年下。
付き合っている頃から私に依存している傾向があったのですが、結婚して子どもが生まれてからはさらに悪化していきました。

私たち夫婦には息子がいますが、まるで子どもが2人いるみたいな状態。
夫は非常に子どもっぽく、家事・育児に協力しないことはもちろん、仕事も上司と喧嘩をして辞めてしまったり、気に食わないことがあると急に休んだりすることもありました。

みっともない

私がもっとも嫌だったのは、食べ物のことで息子と喧嘩をすること。
まだ保育園児だった息子に向かって「俺のお菓子食べただろ!」「冷蔵庫に入ってたジュース飲んじゃったのか?」などと詰め寄ることがあり、何度も私に注意されることがありました。

お菓子やジュースを食べただけで、そんなに怒る? と思うほどの状態だったので、次第に息子も父親を避けるようになってしまいました。

何してるの?

息子が小学校の高学年になった頃、夫はまたしてもささいなことで仕事を辞め、次の仕事が決まらずにいました。
私はこの頃仕事に復帰していて、フルタイムで家庭と両立をしている状態。

息子はそんな私を少しでも助けようと家事の手伝いを頑張ってくれていたのですが、夫は相変わらず……。
あまりにも何もしない父親に対して、息子はある日蔑むように「何しているの?」と声を掛けました。

大っ嫌い

このとき夫は、リビングのソファでゲーム中。
「え?」と返事はしたものの、「少しはママの手伝いでもしたら? ママはパパのお母さんじゃないでしょ?」とド正論をぶつけてくれました。

夫は喧嘩はするものの、息子に嫌われることを恐れていました。
夫は横暴で独裁的な自分の父親が大嫌いで、息子が生まれる前から「親父みたいにはなりたくない。息子には嫌われたくない。」といつも言っていたのです。

しかし息子に「仕事もしないでゲームばっかり……。パパなんて大っ嫌い!」と追い打ちをかけられ、夫は意気消沈。

その日の夜、息子が寝てから夫は寂しそうに呟いていました。
「親父みたいになりたくない、息子に嫌われたくないって思ってたけど、嫌われちゃったみたいだな。」

少しだけ

それからの夫は、少しだけ変わってきました。
仕事はなかなか見つからなかったものの、一生懸命転職活動をし、ようやく正社員の仕事が見つかったのです。
以前のように、息子と食べ物のことで喧嘩をすることもなくなり、今では息子の習い事の送迎などを手伝ってくれるようになりました。

息子にあそこまで言われたら、いつまでも子どものような親でいるわけにはいきませんよね。
私も夫が少しでも成長できるよう、家族としてサポートしていきたいと思っています。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。