“シャウエッセン”実は「焼きはタブー」 正しい食べ方は「3分間ボイル」も社内の88%が“焼き派”…焼き特化の商品発売 生で食べられる意外な真実も

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日本ハムのソーセージ「シャウエッセン」は、実は焼くのは「禁じ手」とされているという。
焼くと皮が破れ、パリッとした食感や肉汁が損なわれるからだ。
しかし、多くの人は焼いて食べていることから、日本ハムは“焼き専用”の商品を開発した。

焼くのは禁じ手?…皮が破けるとパリッとせず

日本ハムのソーセージ「シャウエッセン」の、おいしい食べ方について解説する。

小山内鈴奈キャスター:
シャウエッセンを焼くことは、実は禁じ手でタブーだそうなんです。

約40年前に誕生したシャウエッセンは、皮はパリッと、中身は肉汁がたっぷりと入った日本の朝食の定番とも言える存在だ。
街の人に「シャウエッセンの調理方法」を聞いた。

回答者:
焼くくらいしか。

小山内キャスター:
実は、シャウエッセン焼くの禁じ手なんです。

回答者:
えっ、焼いてるからダメじゃないですか。焼き目がついているとおいしそうに見える。

別の回答者:
油を引いて、フライパンで焼いてます。

小山内キャスター:
「ゆでる」という方もいましたが、最も多かった回答が「焼く」でした。それなのに、どうして焼いてはいけないのか、日本ハムの担当者に聞きました。

小山内キャスター:
ーー破裂して、焼き目がついて、皮を破れてるのが一番おいしいって思ってるんですよ。これが食べごろですよね?
日本ハム株式会社 加工事業本部 マーケティング統括部・岡村香里さん:
シャウエッセンはパリッとし食感が一番の特徴ですので、破けてしまうとパリッとした食感がなくなってしまいます。

小山内キャスター:
ーー焼くのは禁じ手なんですか?
日本ハム株式会社 加工事業本部 マーケティング統括部・岡村香里さん:
社内ではある意味禁じ手です。あくまでも社内ですけど。

小山内キャスター:
皮が破けるとパリッとした食感がなくなるだけでなく、肉汁やうまみが抜けてしまうため、正しい食べ方は、沸騰したお湯で3分間ボイルし、皮が破ける前に取り出すというものです。

実際に小山内キャスターが、ゆでたシャウエッセンを食べてみた。

小山内キャスター:
口の中に肉汁が広がります。かんだ瞬間、もう音が聞こえます、パリって音が。えっすごい、感動。

さらに、焼いたシャウエッセンと食べ比べてみた。

小山内キャスター:
おいしいですけど、さっきのパリッと感が半減しています。

日本ハムの社内で、正直焼いている人はいるのか質問してみると、その場にいた社員全員が手を挙げた。

小山内キャスター:
ーー焼いちゃってますか?
日本ハム社員:
焼いちゃってます。焼いた方が香ばしくなったり、あと、ゆでるより早い。
別の日本ハム社員:
朝ご飯にコロコロ焼いて、香ばしさも捨てがたい。

小山内キャスター:
実は、日本ハムが社内調査をしたところ、社員の88%が禁じ手と知りながら焼いたことがあると回答したそうです。そうした「焼き派」の根強い人気もあって、焼きに特化した商品を発売するに至りました。

焼きに特化した商品を、フライパンで焼いてみた。

小山内キャスター:
ーー皮破けてません?
日本ハム株式会社 加工事業本部 マーケティング統括部・岡村香里さん:
これは破けても大丈夫です。

小山内キャスター:
皮のみならずルールも破ってしまったと。おいしいです、コショウが効いてる。

日本ハム株式会社 加工事業本部 マーケティング統括部・岡村香里さん:
ぜひ焼いて食べてみてください。

小山内キャスター:
さっきと言っていることが違うじゃないですか。いいんですか?

日本ハム株式会社 加工事業本部 マーケティング統括部・岡村香里さん:
これは、そういう商品です。

意外な食べ方も…そのままでも食べられる

小山内キャスター:
そして、もう1つ、意外と知らないシャウエッセンの真実を街の人に伝えてみました。

意外な真実を伝えると、街の人からは「絶対無理じゃないですか。無理ですよ」、「へーそうなんだ。それは知らないですね」といった驚きの声が上がった。

小山内キャスター:
宮司さん、シャウエッセンそのまま食べられるのは知ってますか?

宮司愛海キャスター:
そのまま食べてはいけないと思っていました。

小山内キャスター:
そのままでも食べられることは、しっかりパッケージにも書いてあるんです。パッケージ裏側を見てみると、「そのままでも召し上がれます」と書いてあります。日本ハムとしては、おいしい食べ方として推奨してはいないそうですが、加熱処理もされているので安心して食べられるそうです。ぜひ一番おいしい食べ方で、みなさん食べてみてください。
(「イット!」10月8日放送より)