不調のチームのなかで、鎌田も本領を発揮できていない。(C)Getty Images

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 鎌田大地が所属するクリスタル・パレスは、プレミアリーグ開幕から7試合でまだ白星をあげられていない。降格圏の18位とまさかの大不振に苦しんでおり、日本代表MFも批判を浴びた。

 特に厳しい声が寄せられたのが、ボランチでプレーしたときだ。『FootballFanCast』は10月7日、鎌田のボランチ起用やアダム・ウォートンの出来に苦言を呈し、オリバー・グラスナー監督に起用の見直しを迫っている。

 同メディアはウォートンのパフォーマンスを批評したうえで、「中盤のパートナーのひとりは、新加入のダイチ・カマダだ。攻撃的なMFとして知られている」と報じた。

「だが、グラスナーはもっと低い位置での起用を試すのにこだわっている。それにより、中盤でのデュエル勝負で軽くなっているのは明らかで、多くのパレスファンを苛立たせている」

 FootballFanCastはジェフェルソン・レルマが「もっと守備的な要素を中盤にもたらす」と主張した。

「ウォートンやカマダよりもピッチをうまくカバーし、デュエルに勝ち、トランジションでもっとうまく最終ラインを守ることができる」

「初白星を目ざす彼らは、再びウォートンとカマダのコンビとすべきではない」
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 一方で、「ファイナルサードでの活躍で知られ、攻撃力を供給する」と、鎌田は攻撃的な役割でもっと力を発揮できるはずだとも指摘。「中盤のバランスをとるには、4バックでレルマとウォートンをボランチとし、カマダとエベレチ・エゼを10番として起用するのが容易かもしれない」と続けた。

「そのためには、グラスナーが4−2−2−2のシステムを変える必要があるだろう。だがそれは、中盤のバランスを良くするのに加え、エゼとカマダという最もクリエイティブな選手たちの役割をさらに『自由』にし、あらゆる局面で試合に影響させることにもなる」

 独特なスタイルゆえに、適正ポジションを巡る議論が尽きない鎌田。フランクフルト時代からよく知る恩師は、苦境の中でどのような采配を振るっていくのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部