取材に対応したドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:小谷真弥】

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第2戦の試合中、マチャドがド軍ベンチへボールを投げた

 怒りが収まりそうもない。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が7日(日本時間8日)、パドレスとの地区シリーズ第3戦を控えた前日会見に出席。第2戦でマニー・マチャド内野手がドジャースのダグアウトに向けてボールを投げ込んだことに対し「本当にリスペクトに欠ける行為だ」と痛烈に批判。また、自身にボールが当たりかけたことも明かした。

 ドジャースは第2戦、ダルビッシュ有投手に7回1失点と封じられ、6本塁打を浴びて2-10で大敗した。6回にはドジャース先発のフラハティがタティスJr.に死球。続くプロファーはスミスと言い合いになり、ロバーツ監督もグラウンドに飛び出そうとしていた。その後、フラハティは三振に仕留めたマチャドを罵倒。そして7回のドジャースの攻撃が始まる前には、左翼席からボールや缶が投げ込まれ、試合が9分間中断する異常事態が起きた。

 この間、ロバーツ監督は直接マチャドと話したわけではなく「彼に目を向けて、首を振ったことが唯一のやり取りだ」ったという。「意図的に先頭打者を当てることはないと知らせるためだ。3、4、5番が控えるなか、意図的に先頭打者を歩かせることをしないのは、野球人であれば誰だって分かることだ。理にかなわないことだ」と、死球が意図的でなかったことを強調した。

 しかし、マチャドは口論の後、ドジャースのベンチにボールを投げ込んだとされる。この日、地元記者から退場にすべきかと問われたロバーツ監督は「その時は(マチャドが投げたことには)気が付かなかった。でも、ビデオは見た。平常心をものすごく失ったよ」と心境を明かし、「もちろん、この数年の私とマニー(マチャド)の関係性もある。(明らかに)意図があった。ネットがあったから、私に当たることはなかった」と語った。

 ロバーツ監督は怒りを抑えつつも「彼の意図は分からない。私は彼の代弁をしたくない。私がビデオを見たところ、ボールは私に目掛けて投げられていたし、何か意図があった。何が原因でそうさせたのかは分からない」とマチャドを批判。そして「本当にめんどくさいことだ。もし、私に対して向けられたものであれば、本当にリスペクトに欠ける行為だ」と呆れた様子だった。

 試合が中断する中、マチャドが音頭を取ってパドレスナインは円陣を組んだ。これに対しても「円陣を組んでミーティングをすべきではなかったと思う。相手監督に選手がボールを投げつけてもいいのであればね……」とロバーツ監督。「もう一度言うけど、彼は(意図的にいざこざを起こして)それを燃料(力)に変えているんだと思う」と納得がいかない様子だった。(Full-Count編集部)