「ぼ、ぼくの頭が写ってない…」「お前の後ろから女の歌声が聞こえてくるんだけど」大阪の”最恐”事故物件で起こった「恐ろしすぎる出来事」

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殺人事件に巻き込まれる。なんらかの事情で自ら死を選ぶ。これら悲しい出来事が賃貸物件で起こってしまうことがある。たとえ部屋がキレイに清掃されたとしても、その後の入居者は不安や嫌悪感を抱きがちだ。

不動産業界ではこうした物件を「事故物件」と呼び、なかには心霊現象が多発する禍々しい物件も存在するというから恐ろしい。普通ならまず選ばない代物だ。

しかし、そんな物件にあえて住む稀有な人間がいる。「事故物件住みます芸人」の松原タニシさんだ。タニシさんが原案を担当した『ボクんち事故物件』(漫画:宮本ぐみ/竹書房)は、事故物件暮らしのリアルを描いた話題作。ネットでは知り得ないディープな情報やエピソードが満載だ。

「作品に登場する不気味な出来事の数々はフィクションではなく、すべて僕の実体験です」(タニシさん)

前の記事『大阪にある「“最恐”事故物件」に引っ越してわかったこと…エレベーターの壁に突如現れた「巨大なシミの正体」』よりつづく。

血の気がひいていった知人の一言

“とある凄惨な事件”の現場になったマンションが大阪に存在する。番組の企画でこの事故物件に住むことになったタニシさんは、引越し翌日の晩から早速、不可解な現象を体験することになる。

布団にもぐりながら知人と電話をしていたときのことだった。

「今どこにおるん?カラオケBOX?」

タニシさんはこの知人の一言に首をかしげたという。部屋は静まり返っていたからだ。「何言ってんですか、今から寝るとこですよ」と笑うタニシさんに、知人はこんな言葉を続けた。

「お前の後ろから女の歌声が聞こえてくるんだけど」

タニシさんの体から一気に血の気がひいていく。意を決して後ろを振り返る。が、そこには誰もいなかった。

ぼ、ぼくの頭が…

そもそもタニシさんの部屋には心霊現象を捉えるためのカメラが複数台設置されている。

数日後、知人と電話で話す場面を録画映像で確認してみると、そこにオーブが映り込んでいたという。オーブは目には見えないが、写真や映像には白い球として映る。「玉響(たまゆら)」と呼ばれ、霊魂と言われることも多い。

「始めて見たときは不思議でした。後になってある程度はホコリだと気付くのですが、それでも説明がつかないほど巨大なオーブがはっきり映り込むこともあるんです。ただ、そのうち恐怖よりも『よし、撮れた』という気持ちのほうが大きくなっていきました」(タニシさん)

事故物件暮らしにだんだんと慣れていったタニシさんは、さらなる撮れ高を狙って今度は部屋で自撮りをしてみることに。しかし写真にはなにも写っていない。「そんなにうまくいくわけないか」と思いつつも、もう一度その写真を確認してみると、窓に映り込んだ自分の姿がおかしいことに気づく。

頭が、写っていなかったのだ。

「体が消える現象は霊と重なった際に起こる」。ふと、霊感の強い人が言っていた言葉を思い出したタニシさん。

やはりそこに、“なにか”がいたのだろうか?

しかし怪現象はこれだけではない。その後、タニシさんは命の危機に直面する。

次の記事『「あの女、もう部屋の中まで入ってきてるよ…」“事故物件”になる直前にマンションで目撃されていた「ベランダにしがみつく異様な女性の姿」』につづく。

「あの女、もう部屋の中まで入ってきてるよ…」“事故物件”になる直前にマンションで目撃されていた「ベランダにしがみつく異様な女性の姿」