万博期間中の『鉄道』混雑解消に向け“時差出勤”の実証実験 協力事業所の目標数は1万

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 万博開催を前に、時差出勤の実証実験が始まっています。

 午前8時、大阪・南港の会社に、出勤してきた人たちの姿が。定時は午前9時半なのですが…

 (アジア太平洋トレードセンター 広報企画室長 三浦伸夫さん)「8時の勤務と11時半の勤務の2つのシフトと、テレワークという形で対応しております」

 これは、大阪・関西万博を見据え、10月4日まで行われる時差出勤の実証実験の1つです。来年の万博では、1日に最大約22万7000人が来場し、会場アクセスの1つ、大阪メトロ中央線では開催期間中、朝のラッシュ時の乗車率が140%になると予想されています。時差出勤に賛同する会社の社員は…

 (時差出勤した社員)「(万博期間中は)みんな同じタイミングで早く出勤だとか遅い出勤になってしまうと、業務に支障が出てきてしまうので、シフト制で上手く回していければいいと思います」

 一方、市によりますと、時差出勤などの呼びかけに協力する事業所は、目標の1万に対して現在約1400にとどまっているということで、取り組みが十分に浸透しているとは言い難い状況です。中央線を利用する通勤客は…

 「(Q先週と比べてどうですか?)あんまり変わらないと思います。(時差出勤が)どの程度効果があるか疑問なところはあります」

 大阪市などは万博に向け、今後も鉄道などの混雑緩和に向けた仕組みを考えていきたいとしています。