練習でショットの練習をする上田桃子(撮影・開出牧)

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 「女子ゴルフ・日本女子オープン選手権」(26日開幕、大利根CC=パー72)

 悲願のメジャー初制覇を狙う上田桃子(38)=ZOZO=が開幕前日の25日、公式会見に登場し、意気込みを語った。

 節目となる通算60度目の国内女子メジャー出場。上田は「60回かぁ」と感慨に浸った。

 若手時代から第一線で活躍し、ツアーは通算17勝だが、メジャーはこれまで未勝利で何度も惜敗を繰り返してきた。「いろいろ試しながら来て、ある程度捨てる作業はできた。なるべくやることがシンプルになっているなという感じ。高い集中力で回れるくらいの頭はクリアな感じなってきた」と手応えをにじませた。

 目標は言うまでもなく「優勝が一番の自分の目標」だが、ロースコアが予想される今週の難コースを前に「順位を考えられる余裕が多分ないなという気はする」とする。総距離は大会史上最長の6845ヤードに加え、ホールによっては予想されるアゲンストの風に「実際の距離より長く感じる。普段はあまり使うことがないユーティリティーばかり打ってる感じ」。メジャーらしい深いラフも待ち受け「ティーショットのプレッシャーもある。ここ最近の中で最も難しく感じるコース。一番大事なのはダボを打たないこと。徹底して良いところから打つことを心がける」と警戒を強めた。

 若手の飛ばし屋が有利な難コースと思えるが、一筋縄ではいかないと上田は考える。日本女子オープンを制するには経験値の高さも必要になる。「この大会は特に」。レジェンド・岡本綾子は42歳だった93年、46歳だった97年で優勝と40代で大会を2勝した。

 「リスクを本当に考えなくてはいけないコース。考えない方が良いコースが普段多いけど、考えた方が良いコースの場合はやっぱりキャリアは良い方に働く」とフィジカルや技術だけでなく、高いマネジメント力も要求される戦い。「こういうコースは自分自身のいろんな経験を使える」とベテランの妙味を見せるつもりだ。