ヤクルト・高津臣吾監督

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 ヤクルトは24日、高津臣吾監督(55)の来季続投を発表した。今季2年契約の2年目だった指揮官は都内で球団幹部と会談し、新たに1年契約を結んだ。就任6年目へ向け「この成績にもかかわらず来季の監督の要請をしていただいたことに感謝しております。チームを再建するのは簡単なことではありませんが、身を削る思いで努力します。素晴らしい伝統を継承し新たな一ページを作り上げます」と覚悟を示した。

 今季はここまで借金18の最下位に沈み、2年連続Bクラスが決定した。投手は小川、田口が、野手では塩見、サンタナ、中村ら主力に故障が相次いだことは低迷した要因の一つとなった。一方で今季は投手陣の整備ができず、先発の2ケタ勝利はゼロ。シーズン終盤まで勝ちパターンも決めきれなかった。

 林田哲哉球団社長は同日、都内の球団事務所で「指導者としてのリーダーシップは捨てがたい。人を育てる力を持っている。(低迷は)高津監督の責任が全てではない」と説明した。通算6年目の指揮は、野村克也の9年、若松勉の7年に次ぎ、小川淳司(11〜14年、18〜19年)に並ぶ長期政権。21、22年とリーグ連覇(21年は日本一)した手腕を見せられるか。

 ◆高津 臣吾(たかつ・しんご)1968年11月25日、広島県生まれ。55歳。広島工から亜大を経て90年ドラフト3位でヤクルト入団。4度の最優秀救援投手に輝き、04年1月にWソックスにFA移籍。メッツなどを経て06年にヤクルト復帰。韓国、台湾、BC新潟でもプレーし、12年に現役引退。通算286セーブは歴代2位。180センチ、75キロ、右投右打。