【METAL ROBOT魂 <SIDE MS>デスティニーガンダムSpecII(2次発送分)】
開発・発売元:BANDAI SPIRITS
2024年9月17日 発送
価格:18,700円
ジャンル:アクションフィギュア
サイズ:全高約140mm

 2024年1月に劇場公開され、瞬く間に話題を呼んだ「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」。そんな話題作のモビルスーツはBANDAI SPIRITSのフィギュアブランド「METAL ROBOT魂」シリーズでも立体化がされている。

 そして、物語後半にて驚天動地の活躍を見せたシン・アスカの愛機「デスティニーガンダムSpecII」が「METAL ROBOT魂」シリーズに登場。劇中のカラーリング再現、新規武装を追加して“あの感動をもう一度”アクションフィギュアで感じられる商品となっている。

METAL ROBOT魂 <SIDE MS>デスティニーガンダムSpecII(2次発送分)

 今回は2次発送分となる「METAL ROBOT魂 <SIDE MS> デスティニーガンダムSpecII」を紹介していく。

スクリーンで大活躍を見せた「デスティニーガンダムSpecII」

 商品紹介の前に「デスティニーガンダム」について紹介したい。

 「デスティニーガンダム」は、TVアニメ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」にてシン・アスカが乗るモビルスーツとして登場。巨大なビームソード「アロンダイトビームソード」、大型ビームランチャー「高エネルギー長射程ビーム砲」、背部のウイングから発生する光の翼「ヴォワチュール・リュミエール」などインパクト抜群のシルエットとなっている。

 加えて「フラッシュエッジ2 ビームブーメラン」、「高エネルギービームライフル」、掌底部に備えた「パルマ・フィオキーナ」、ビームシールドなど多彩な武装を備えている。「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」では、アスラン・ザラの駆る「インフィニットジャスティスガンダム」に敗北してしまった。

 しかし、「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」では動力炉を改修・強化され、SpecIIとなって再びシンともに戦場へ出撃。信頼するキラに頼られたこと、愛機と再び巡り合えたことでシンは「デスティニーガンダムSpecII」の性能を発揮。物語終盤での登場でありながら、敵勢力を圧倒し、初見では開いた口が塞がらない驚愕の性能を発揮してシンと「デスティニーガンダム」の強さを証明した。

 「ディステニーガンダム」のスペックの高さと“人を守り、平和のために戦う”シンの純粋さと強さと人機一体の活躍に心を打たれた。

 また、500カット以上の本編映像アップデートにエピローグカット追加した「機動戦士ガンダム SEED FREEDOM」特別版上映が2024年9月20日より開始され、もう一度大スクリーンでの活躍が見られるのでこちらもチェックしてほしい。

【『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』特別版上映告知PV≪9.20(Fri)~期間限定上映≫】

高級感あるパッケージ装丁と多彩な武器が収録

 「METAL ROBOT魂 <SIDE MS> デスティニーガンダムSpecII」のパッケージを見ていこう。アロンダイトとレールガンを手にした「デスティニーガンダムSpecII」が描かれ、迫力ある装丁となっている。

 パッケージ裏には各種武装とポーズ例が掲載。「METAL ROBOT魂」シリーズの特徴であるダイキャストの仕様や細かな各種マーキングなども紹介されている。

【パッケージ】

 中はブリスターが2段組となっており、フィギュア本体と各種武装、交換用手首、エフェクトパーツ、専用台座、取扱説明書が封入されている。

【内容物】

METAL ROBOT魂 <SIDE MS> デスティニーガンダムSpecII本体と各種武装

交換用手首。武器の握り手、開き手のほか「パルマ・フィオキーナ」エフェクト付きの手が付属している

エフェクトパーツ。ビームシールドをはじめ、「アロンダイト」、「フラッシュエッジ2」2種が収録

専用台座

取扱説明書

 本商品ではフィギュア本体にバックパックと武装を取り付けることで「METAL ROBOT魂 <SIDE MS> デスティニーガンダムSpecII」が完成する。

 フィギュア本体を見ると細身で立体物ならではの新鮮な印象だった。カラーリングは劇中イメージが再現され、TVシリーズのカラーリングを踏襲しつつ、アンテナ部分をはじめグレーの入ったホワイトとなっている。

【フィギュア本体】

 ここにバックパックをはじめ、各種武装を装着していく。各部の接続は固めでしっかりと固定できる。ボールジョイントなどは接続の際に破損してしまうのではないかという不安もあるが、大型の武装を保持できる安心感ある設計となっている。

【各パーツ装着】

本体背面にバックパックを装着

バックパックのボールジョイントに武装用マウント―パーツを装着

左腕部にシールドを装着

リア・スカートに「レールガン」をマウント可能。また「高エネルギービームライフル」もマウントできる

 準備が整ったところで「METAL ROBOT魂 <SIDE MS> デスティニーガンダムSpecII」をじっくり見ていこう。

多彩な武装で魅せる様々なアクションポーズ

 各種武装を備えた「METAL ROBOT魂 <SIDE MS> デスティニーガンダムSpecII」はスクリーンで見た勇姿を再現しつつ、「METAL ROBOT魂」ならではのマーキングの追加やよりエッジの利いたデザインが光る立体化となっている。

 本体のみでは細い印象だったが、バックパックをはじめとした装備を纏うことでボリュームのある造形となる。各部の彩色の細やかさとマーキングで情報量もあり、本体に採用されているダイキャストも合わせて重厚感ある見栄えも抜群。特に胸部などのダクト部分のメタリック塗装でメカらしい引き締まった印象となっている。

正面から見た「METAL ROBOT魂 <SIDE MS> デスティニーガンダムSpecII」

背面も「アロンダイト」、「高エネルギー長射程ビーム砲」を背負った迫力ある印象

頭部の赤い縁取りやバルカンなども細かく色分けされている

細かな色分けとマーキングで濃密な情報量

肩部にマウントされている「フラッシュエッジ2」にもマーキングが施されている

脚部は細めのシルエット

翼には機体の型式番号マーキング

シルバーのラインでディテールアップが施されている

翼を収納した状態

翼を展開した状態

翼の内側に備わっているスラスターも細かく色分けされている

内部の翼もしっかり塗装されている

「高エネルギービームライフル」はフォアグリップ、照準器が可動。銃身もメタリックな色合い

新規武装の「レールガン」は武骨なデザインで大きめのサイズとなっている

銃身下部のマガジンは取り外しが可能

「アロンダイト」は展開状態で約200mm

「高エネルギー長射程ビーム砲」が展開状態で約205mm

手甲部分のゴールドパーツを差し替えることで「ビーム・シールド」展開が再現できる

バックパックのスラスター部分は取り外しができ、台座の軸受けが設けられている

 可動についても本体のダイキャストを使用した関節の保持力と安定感でダイナミックなポーズ表現と大型の武装をしっかりと保持することができる。

 特に肩や腕の可動は柔軟で、肩部の「を手にするような動きや「レールガン」、「高エネルギービームライフル」のフォアグリップを掴んだ両手打ちの姿勢も取ることができる。そして、背部からの「高エネルギー長射程ビーム砲」の展開や「アロンダイト ビームソード」の取り回しもできる。

 多彩な武装によって劇中再現はもちろん、思い思いのポーズが取れるのは非常に楽しい。ただ「パルマ・フィオキーナエフェクト付手首」の取り付けはエフェクト鋭利さや小ささで取り付けが難しいのだけが悩ましい点だ。

「高エネルギービームライフル」でのアクションポーズ

フォアグリップの展開で両手により射撃姿勢も可能

「ブラックナイトスコード」のフェムテク装甲に対応するために用意された「レールガン」

こちらもフォアグリップによる両手射撃が可能

「高エネルギービームライフル」と「レールガン」の2丁持ち

肩部の「フラッシュエッジ2 ビームブーメラン」にマニピュレーターを伸ばす

ブーメランの投擲アクションポーズも再現可能

「フラッシュエッジ2」にはビームサーベルタイプのエフェクトパーツも付属

手甲部のパーツを差し替えることでビームシールドの展開も再現できる

背部のアーム可動によって「高エネルギー長射程ビーム砲」を前面に展開

アームから取り外すことでよりアグレッシブな配置が可能

劇中の戦艦をすり抜けざまに打ち抜くアクション

大剣「アロンダイト」を構える

肩に担いで突進するポーズ

劇中の背後を取る敵への「レールガン」射撃アクション再現

「高エネルギー長射程ビーム砲」とともに構えれば迫力ある姿に

「アロンダイト」を手にしたまま、「パルマ・フィオキーナ」による攻撃

翼を展開した高機動も脚部やサイド・アーマーのスラスターも合わさって後ろ姿もカッコイイ

 以上、「METAL ROBOT魂 <SIDE MS> デスティニーガンダムSpecII」(2次発送分)レビューをお送りしてきた。

 「METAL ROBOT魂」シリーズの情報量と可動の柔軟さ、造形美によってスクリーンで見た「デスティニーガンダムSpecII」さながらのアクションが楽しめる。特に可動の広さとダイキャスト間接による保持力で、劇中の大活躍を惜しみなく再現できるのは非常に嬉しい点だった。

 また、エフェクトパーツも単なるクリアパーツではなく、発振部にはパール塗装が施され高級感ある仕上がりとなっている。気になった点としては個体差であると思うが、頭部アンテナパーツが少し取れやすい傾向にあった。

 それでも映画の感動を立体でも楽しめる非常に満足度の高い商品だった。

(C)創通・サンライズ