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勤務先の保育園で、園児の女の子7人に対して、性的暴行を加えるなどした罪に問われている元保育士の男の裁判で、被告人質問が行われました。

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写真に写るのは、自らのバースデーケーキを持ち、カメラに向かってほほえむ長田凪巧被告(27)。保育士だった長田被告は、園児の女の子7人に対して、性的暴行を加えるなどした罪に問われています。

24日の裁判で行われた被告人質問では…

弁護側
「起訴内容は全て間違いない?」

長田凪巧被告(27)
「はい」

長田被告は、起訴内容を認め、犯行に至った動機については…

長田凪巧被告(27)
「私が自分の欲に負けてしまったからです」

弁護側
「欲とは」

長田凪巧被告(27)
「性的欲求です。私が所持していた児童ポルノの動画に映っていることと、同じようなことをしてみたいという欲です」

2021年から去年にかけて、勤務していた2つの保育園で、3歳くらいから6歳の女の子の園児7人に対し、性的暴行を加えたり、その様子を撮影したりするなどの罪に問われている長田被告。そのうち2022年4月以降に勤めていたのは、自身の父親が経営する保育園でした。

検察側によると、1人で園児らの昼寝を見守っているときに、トイレや押し入れに女児を連れ込むなどしていたといいます。中には、おもちゃのありかを尋ねるふりをして女児を呼び出したり、防犯カメラの死角にあるピアノの下に連れ込んだりしたことも。

今年6月の初公判では、女児の母親らの供述調書が読まれました。

女児(当時6)の母親の供述調書
「娘はいつも楽しく保育所に通っていた。楽しい場所である保育所で、6歳の子をだまして性のはけ口にするなんて言葉にならない」

女児(当時5)の母親の供述調書
「くだされる限り、最も厳しい刑罰を与えてほしい」

幼い女児たちを狙った犯行。

24日の被告人質問で、長田被告は、被害者に対して謝罪しました。

長田凪巧被告(27)
「私自身、親であるのに、本来子どもを守る立場でいながら、子どもの信頼も親の信頼も全て裏切り、今はただ謝ることしかできない状況を、とてもつらく思っています」

3年前、初めて犯行に及んだ後、罪悪感を感じたものの、“自分のコントロールを失って”犯行を重ねたと話した長田被告。

検察側
「性的欲求があるのに、保育士をしていることについてどう思っていた?」

長田凪巧被告(27)
「率直に不適切であると思いました」

検察側
「なぜやめずに、被害者を増やしたのか」

長田凪巧被告(27)
「自分の実家の保育園を継ぐというプレッシャーを感じていて、いよいよ世代交代が秒読みの段階に入っているのが、自分に重く感じていて、それを自分が止められない怖さ。でもこれを誰かに言うことも、(性的欲求について)相談することも、病院に行くこともできず、どうしようもない状況で(保育士を)続けていました」

女児らに対し、性的欲求があることは不適切と思いながらも、保育園を継ぐ立場にいて保育士をやめられなかったと説明しました。

身勝手な理由で保育士を続けたため、増えてしまった被害者たち。長田被告は、「今後、子どもに関わる仕事には一切つかない」と話しました。