練習中に笑みを浮かべる戸郷

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 巨人の戸郷翔征投手が24日、川崎市のジャイアンツ球場で投手指名練習に参加。先発予定の25日・DeNA戦(横浜)を前に「先頭の四球を出さないとか、先頭の出塁をなんとか抑えるとか…。本当に勝負どころで粘るとか、単純なところを意識できたらなと思いますね」と気を引き締めた。

 25日からはシーズン最後の5連戦。先陣を切るエースは「まだまだ難所はあると思う。その一つの山というのを、僕が潰すことができたら一番です」と、チームに勢いを与える投球を誓う。

 舞台となる横浜スタジアムは、戸郷にとって思い出の地でもある。ルーキーイヤーの19年9月21日にプロ初登板。勝てば優勝の大一番で先発し、チームの勝利と優勝決定に貢献した。「あの時は初めての登板が優勝決定戦。異例ですし、僕の心も謎な感じでした」と、笑顔で振り返りあんがら「でも、その時の心境とは全く違う。ここまでくるとキツいことばかりが多かった。笑顔で終われたら晴れると思いますし、そこに向かって行けるように、もっと努力できたら」と前を向く。

 現在、3年連続の12勝に到達。投球回は自己最長の172回、9月は3試合に登板して21イニング無失点で、13勝なら自己最多になるが「そこは、なるようにしかならないと。チームが勝てば、それでいいです。0点で後ろに渡せることが一番なので、(DeNA先発の)ジャクソンもいい投手ですけど、粘り強くいけたらと思います」と気を引き締めていた。