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イスラエル軍は23日、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点を標的に大規模な空爆を行い、これまでに492人が死亡したということです。

レバノンで23日、南部を中心にイスラエル軍による激しい空爆がありました。レバノン保健省によりますと、これまでに35人の子供を含む492人が死亡し、1645人がけがをしたということです。ロイター通信によりますと、レバノンでは過去数十年で最悪の死者数となりました。

イスラエル軍は、ヒズボラが兵器を隠している建物などおよそ1600か所を空爆したと発表していて、ガラント国防相は「何万発ものロケット弾と精密兵器を破壊した。ヒズボラが20年かけて築き上げたものだ」と攻撃を正当化しました。

また、イスラエル軍は首都ベイルート郊外も攻撃し、ロイター通信は、ヒズボラの幹部を狙ったものだと伝えています。

一方、イスラエルメディアは、ヒズボラが23日、イスラエルに向けてロケット弾およそ200発を発射したと報じています。

こうした中、国際社会の懸念も深まっています。

アメリカのカービー大統領補佐官は「紛争の激化を防ぐため、引き続き集中的に外交努力を行っている」と述べました。

一方、ヒズボラを支援するイランのペゼシュキアン大統領は「イランは、戦争は望んでいない。全面的な紛争を仕掛けているのはイスラエルの方だ」と批判しました。イスラエルとヒズボラの双方は攻撃を続行する構えで、戦闘のさらなる激化は避けられない状況です。