既に親鳥よりも背が高くなった赤ちゃんペンギンの「ペスト」と飼育員/SEA LIFE Melbourne Aquarium via CNN Newsource

(CNN)オーストラリア南東部メルボルンの水族館で飼育されている赤ちゃんペンギンの「ペスト」が人気者になっている。

フワフワの羽毛に覆われたキングペンギンのペストはまだ生後9カ月。しかし体重は22.5キロ、体高は90センチと、親鳥よりも背が高くなった。SNSでの注目は、ペンギンについて学んでもらうきっかけにもなっている。

キングペンギンのひなは茶色い羽毛に覆われた姿で誕生し、泳ぐことを覚えると、黒と白の大人の羽根に生え変わる。

ペンギンは外見からは性別が分からないため、飼育員が足先から採血して検査で性別を調べている。

ペストが飼育されているシーライフ水族館の飼育員、ミカエラ・スメイルさんによると、ひなの性別が判明しても、通常はスタッフ内での披露にとどめているが、記録づくめのペストの場合、SNSで発表会を行った。注目の動画で飼育員がカットした白いケーキの中身は青色だった。

シーライフのインスタグラムは2万5000のフォロワーを獲得している。

「大きな男の子になるとずっと思っていた」とスメイルさんは言う。羽根が生え変われば「多少は縮んでスリムになるけれど、それでも既に父親よりずっと背が高い」

父ペンギンの「ブレイク」は同水族館のペンギンの中でも高齢で体が大きい方だという。同水族館は、別の若いつがいを育児に慣れさせるため、ペストを育てさせている。

ペストは1日4回の食事で魚を約8匹ずつ食べる。1日に魚30匹以上という量は、平均的な大人のペンギンの2倍にあたる。

加えて親鳥からも餌をもらっており、必然的に排泄(はいせつ)される量も相当多い。ペンギンは約15分ごとに糞(ふん)をするので、飼育員はペンギン舎の掃除で忙しいとスメイルさんは話している。