新海誠のアニメ『秒速5センチメートル』初の実写映画化、主演にSixTONES松村北斗

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新海誠のアニメーション作品『秒速5センチメートル』が実写映画化、2025年秋に公開される。主演は松村北斗。

『秒速5センチメートル』とは?

2007年に劇場アニメとして公開された『秒速5センチメートル』は、新海誠監督にとって3作目となる劇場映画作品。時間の経過や距離の変化とともに、幼い頃から惹かれ合ってきたふたりの男女を3つの物語で追っていく構成のアニメーション映画だ。今の新海ワールドに繋がる映像美、音楽、言葉で紡がれた詩的でセンチメンタルな世界観で、多くの人々に支持を集め愛されてきた。

アニメ映画『秒速5センチメートル』で繰り広げられるのは、時間と距離が引き裂く恋の物語。主人公は遠野貴樹(とおのたかき)。小学生の頃に出会った転校生・篠原明里(しのはらあかり)と心を通わせるも、小学校の卒業と同時に親の仕事の都合で別々の道を進むことになる。

離ればなれになり種子島で過ごした高校生活、そして東京でシステムエンジニアとして働きながら漠然とした閉塞感や焦燥感を抱きながら過ごす、30才を手前にした若者の18年間にわたる人生の旅を、『桜花抄』『コスモナウト』『秒速5センチメートル』といった3つの短編エピソードを通して描く。

初の実写映画化、約2時間の長編映画作品に

新海誠は初の実写映画化について、若く熱心なチームが『秒速5センチメートル』に向き合ってくれていることに「誰よりも完成を心待ちに、応援しています」とコメントを残している。なお、原作アニメは主人公の小中学生時代、高校生時代、会社員時代を3つの短編の連作形式で描く63分の作品だが、実写化にあたっては新海誠との意見交換も交えながら構成した脚本をもとに、約2時間の長編映画として描く。

主演は松村北斗、監督は奥山由之

主人公は遠野貴樹を演じるのはSixTONES(ストーンズ)の松村北斗。『すずめの戸締まり』では鍵を用いて廃墟に佇む扉を閉める青年・宗像草太を演じており、新海誠にとって”最も信頼する俳優”。松村にとっては初の単独主演映画となる。

実写化に際して監督を担当するのは奥山由之。写真家・映像作家として活躍し、ミュージックビデオ、TVCMなどで活躍してきた。新海誠が『秒速5センチメートル』を制作していたのが33歳の頃で、ちょうど彼の現時点での年齢にあたる。そして、脚本は鈴木史子が担当する。

新海誠、松村北斗、奥山由之コメント

原作者・新海誠コメント
20年近く前に監督したアニメーション映画『秒速5センチメートル』は、とても未熟で未完成な作品でした。しかしその未完成さ故に、今でも長く愛し続けてもらえている作品でもあります。
初期衝動--未知への憧れと畏れだけをただぶつけたあのような映画は、今の自分には決して作れないでしょうし、再現も出来ません。ですから、奥山監督をはじめとした若く熱心なチームがふたたび『秒速5センチメートル』に向き合ってくれていることに、私はとても興奮しています。
最も信頼する俳優である松村北斗くんに主演をつとめてもらえることにも、人生の不思議さを感じます。どうか、皆さんの今でしか作れない映画にしてください。

主演・松村北斗コメント
原作はたくさんの方の人生に深い影響を与えてきました。ファンの皆さんはそれぞれの解釈と世界を持っていて、僕もその1人。そんな作品の実写化に未熟な僕が参加するのかと一歩踏み出せないでいました。しかし、奥山監督をはじめとする製作陣の原作への憧れと愛。そして、新海さんから言っていただいた「北斗くんで見たいですね。」というお言葉がこのチームで挑戦する理由をくれました。『秒速5センチメートル』に影響を受けて憧れてきた者が集まったチームで作る今回の作品。原作チーム、ファンの方への敬意を胸に挑ませていただきます。

監督・奥山由之コメント
今しか作れないものがあるということ、いずれは忘れてしまう眼差しがあるということに気付かされながら『秒速5センチメートル』と向き合っている日々です。どことない喪失感、焦燥感を抱える貴樹の背中に、温もりある手を添えるようにして、心から信頼するチームの皆さんと共に、1シーン1シーン、1秒1秒を丁寧に、切実さと誠実さをもって、真摯に撮り重ねたいと思います。僕の中に残る「センチメンタル」をこの作品に全て置いていきますので、どうかご期待ください。

作品詳細
『秒速5センチメートル』
公開:2025年秋
原作:新海誠 劇場アニメーション『秒速5センチメートル』
監督:奥山由之
脚本:鈴木史子
出演:松村北斗
制作プロダクション:Spoon.
配給:東宝


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