秋元康66歳 プロデュースする上で大切にしていること

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おニャン子クラブやAKB48など、数々のアイドルグループをヒットさせてきた秋元康さん(66)。いま、人気のお菓子・たべっ子どうぶつの誕生45周年を記念したユニットをプロデュースしています。デビュー曲に込めた思いや、プロデュースする上で大切にしていることを聞きました。

■秋元さんが手がけた小学生9人組『たべっ子キッズ』

先日行われた『第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER』。中条あやみさんや、藤田ニコルさんなど、豪華モデルが盛り上げるなか登場したのが、小学生のキッズ音楽ユニット『たべっ子キッズ』です。

人気のお菓子・たべっ子どうぶつの生誕45周年を記念して誕生。オーディションで選ばれた9人の子供たちで構成されています。プロデュースしているのが、秋元康さんです。おニャン子クラブ『セーラー服を脱がさないで』や、AKB48『会いたかった』など、数々のグループをプロデュースし、多くの国民的ヒットソングを生み出してきました。

そして今回、たべっ子どうぶつのように長く愛される歌を作ろうとオファーを引き受けたといいます。秋元さんは、子供たちをプロデュースすることについて「子供時代のない大人は誰もいないから、きっとこんなことを考えているんだろうなとかそういう意味では楽しかった」と語りました。

■デビュー曲に込めた思い「子供の時から大人になっても周りの人と比較しちゃう」

デビュー曲のタイトルは『ツブウド・コッベタ』。たべっ子どうぶつを、逆から読んだら呪文のようになるのではと名付けたといいます。秋元さんは「きっと呪文のように、たべっ子どうぶつを食べると、きっとみんな元気になって明日も頑張ろうっていう気になれたんじゃないかなと。たべっ子どうぶつを逆さまにして、それをタイトルにしたらきっと呪文のようになるんじゃないかなと思って作ったのがこの歌です」と明かしました。

さらに、歌詞にはある思いが込められていました。「子供の時から大人になっても周りの人と比較しちゃう。特に子供の頃って“あの子はあんなに足が速いのに僕は遅いな”とか、“あの子はあんなに勉強ができるのに私はあんなふうにはできない”とか。でも人それぞれそれが個性でみんな違うんだよと。人と比較しなくていいんだよっていうことを一番訴えたかった」と語りました。

“人と比べず自分らしさを見つけてほしい”。子供たちにも直接その思いを伝えていました。練習しているところに、激励に訪れた秋元さんは「みんな背も違えばきっとやりたいことも違えば、人はみんなバラバラなんだよと。だからみんなそれぞれそのままでいいんだよ」と語りかけました。

■プロデュースする上で大切にしていることは?「時代とかマーケットとかよりも…」

数々のヒットを生み出してきた秋元さんに、プロデュースをする上で最も大切にしていることを聞くと、こんな答えが返ってきました。

「今の時代に、例えばK-POPとか音楽性の高さとかダンスとか素晴らしいなと思うんですね。でもK-POPをやろうとしても、何年も何十年も前からやっている人にはかなわない。時代とかマーケットとかよりも、自分がなにがやりたいんだろう、なにを面白く思っているんだろうとか、やっぱり自分が動かない(ぶれない)というかそこが一番じゃないかな」

(9月12日放送『Oha!4 NEWS LIVE』より)