万博子ども無料招待 バス貸し切り等の交通費を大阪市は負担する方針を検討 1台13〜15万円と試算

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大阪・関西万博に子どもを無料招待する事業をめぐって、大阪市は会場まで移動する場合の交通費について、市が負担する方向で検討する考えを示しました。バスを貸し切る場合、4000円から5000円など高額な保護者負担が想定されています。

大阪・関西万博で大阪府などは、校外学習などで万博を訪れる小・中・高校生らを無料で招待することにしていますが、会場へ向かう交通費は保護者負担になることが課題となっています。

府によりますと、万博期間中に約50人乗りの大型バスを1日貸し切りにした場合、通常期(7月〜9月13日まで)で、約13万円、繁忙期(4月13日〜6月、9月14日〜10月13日)で、約15万円の費用がかかるということです。

この点について市議会で19日、議論が交わされました。

(公明党・杉田忠裕市議)
「貸し切りバスが高額になっていて、保護者の負担が4000円から5000円の負担になります。それだけで参加を諦める家庭もあるのではないかとPTAの方から意見を聞いてます」

(維新・大西聖一市議)
「バスの確保が困難になっていて、費用が高騰している。交通費の費用負担について市長の意見は?」

(大阪市・横山英幸市長)
「家庭環境に関わらず、多くの児童・生徒に参加してもらえるように、大阪府が負担する入場料だけでなく、会場への交通費を本市が負担することについても、実現に向けて前向きに検討を進める」

市長は、無料招待事業で会場へ向かう交通費について、大阪市が負担する方向で検討する考えを示しました。