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 ◇大相撲秋場所13日目(2024年9月20日 東京・両国国技館)

 序ノ口でただ一人全勝の豪聖山(19=武隈部屋)が1敗の鶴(19=藤島部屋)を破って7戦全勝で序ノ口優勝を決めた。

 立ち合い低く当たって右上手を取ると、相手が出てくるところをタイミングよく出し投げ。序ノ口デビュー場所を7戦全勝優勝で飾り「初めて7番取るのは緊張した。うれしいです」と喜びを表した。

 モンゴル出身の豪聖山は、2022年4月に来日して北海道栄高に相撲留学。コロナ禍で来日が遅れたため、2年からの編入となった。北海道栄高相撲部の高山和典監督が武隈親方(元大関・豪栄道)と埼玉栄高で同級生だった縁から、武隈部屋に入門。名古屋場所で初土俵を踏み、今場所から序ノ口の番付に載った。しこ名「豪聖山」の「豪」は師匠のしこ名「豪栄道」から、「山」は恩師の「高山」から取っている。

 部屋では既に幕下や三段目力士とも稽古を積んでいる。今場所は1番相撲で日体大出身の古田(24=二所ノ関部屋)、3番相撲で幕下経験者の中島(26=武蔵川部屋)と強敵を次々に撃破した。師匠との約束で、関取になるまではモンゴルに帰らないと決心している19歳。「日馬富士関のような強い力士になりたい」と大きな夢を描いた。

 ◇豪聖山 穣(ごうせいざん・みのる)本名=バータル・ムンクオド。2005年(平17)7月30日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身の19歳。2022年春に来日し、北海道栄高に2年から編入。2年時に全国高校金沢大会団体戦3位。武隈部屋に入門し、今年名古屋場所で初土俵。身長1メートル84、体重147キロ。得意は左四つ、寄り。