喫茶店で愛想がない若いイケメン店員!?ペンギンがバイトするユーモア溢れるストーリーがSNSで話題沸騰【作者インタビュー】
【漫画】本編を読む
世禕(@MocHizuki_sei)さんは書籍「ペンギン喫茶は今日も青天」を発売し、X(旧Twitter)のフォロワー数は8.3万人(2024年9月6日現在)の人気漫画家だ。喫茶店でペンギンがバイトを始めることから物語が始まり、美しいイラストがなんとも魅力的で作品に引き込まれてゆく。本作を描いた経緯や裏話などについて、世禕(@MocHizuki_sei)さんにインタビューした。
――本作を描こうと思った理由について、お聞かせください。
大きなきっかけとしては、担当編集さんにお声がけいただいたことだと思います。もともとペンギンと男子をモチーフとしたイラスト作品を描き続けていて、イラストだけでなくショートアニメーションにも挑戦していたこともあり、彼らの関係性を解像度を上げて届けたいと思っていたので、絶好のタイミングでお声がけいただきました。
――何故カフェのバイトをペンギンにしようと思われたのですか?
先ほどもお伝えしたように、もともとペンギンと男子のイラスト作品を制作していて、その1つの世界線で男子がカフェ店員なら、ということでペンギンがお手伝いに来るというイラストや、お客さんとなって来店するアニメーションを制作していました。今回はその延長線ということで、バイト君が新しい店員としてペンギンを連れてくる、といったストーリーを考えました。
――本作を描く上で、工夫された点などがあれば教えてください。
ペンギンたちの可愛さと、バイト君や店長などキャラクターたちのカッコよさがどちらも伝わる内容になるように意識しています。特にペンギンたちはビジュアルが基本的に同じなので、性格や行動、反応でそれぞれの特徴が現れるようなリアクションになるようにしています。
――最近は動物と触れ合えるカフェが多いですね。世禕さん自身、実際にペンギンカフェがあったら行きたいと思いますか?
そうですね、ペンギンカフェというよりは「CAFE MICHIKAKE」があれば行ってみたいなと思います。3号を膝に乗せながらゆっくり珈琲を楽しみたいです。
――最後に、今後はどのような作品を描かれる予定でしょうか?
ペン喫ではまだ回収していない伏線があるのでそこまでは彼らの話を描いていきたいと思っています。今後はまだ企画段階なので詳細はお答えできないですが、日常コメディを描くことが多くなりそうです。個人的に少し重い話が好きなので、趣味の方で音楽を題材にしたお話や以前寄稿で制作した漫画の続きを描いていきたいです。
本作は3羽のペンギンがバイトとして働くというユニークなストーリーで、心がほっこりする作品だ。今後CAFE MICHIKAKEはどうなっていくのか気になってしまう。興味がある人はぜひ一度読んでほしい!
取材協力:世禕(@MocHizuki_sei)