シリーズ読者投稿〜あなたに届け、この「ありがとう」〜 投稿者:Cさん(神奈川県・30代女性)

高校生時代のCさんは、夏休みも部活に励んでいた。

その日も部活に行くために自転車に乗り、炎天下を走っていると......。

<Cさんの体験談>

高校生時代の夏休みのある日のことです。その日は部活に行くため、自転車を漕いで駅に向かっていました。

真夏の炎天下、日陰もない川沿いの堤防を制服でひたすら走っていた私は、東横線の綱島駅間近のところで急に具合が悪くなってしまいました。

暑さをしのげる場所を目指して...

橋を渡った先に駅があるのですが、「とにかく涼しい所に行かなきゃ」という意識の中で、必死の思いで橋のたもとにあったローソンを目指しました。

店内に入ったとたん、力が抜けて歩けなくなってしまった私。声も出して助けを求めることも出来ず、床に座りこみました。

すると店員の50代くらいのおばさまが気づいて、声をかけられたのです。

「大丈夫!?」

おばさまは目の前にあった冷蔵庫から売り物のポカリをとって飲ませてくれ、こちらも売り場から数本の凍ったペットボトルを使って私を冷やして、助けてくださいました。

おそらく熱中症でしたが、幸い、しばらくすると回復。お礼を伝え、ペットボトルのお金を払おうとしたら笑顔で「お金なんていいのよ!!」と言ってくれ、それどころか「ちゃんと水分補給するのよ」と、飲み物も袋に入れて持たせてくれました。

後日、母とお礼に伺ったのですが、会うことが出来ず、直接お礼を言うことが結局出来ませんでした。

今はその場所のローソンもなくなってしまいましたが、駅前を通る度に、思い出します。

「あの時は本当にありがとうございました」と伝えたいです。


誰かに伝えたい「あの時はありがとう」「あの時はごめんなさい」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、読者の皆さんに投稿していただいた体験談を、プライバシー配慮などのために編集している場合があります。あらかじめご了承ください)