今年3月、ロンドンで舞台に出演中、ロサンゼルスの自宅が火災に見舞われたカーラ・デルヴィーニュ。自宅は広範囲にわたって焼失してしまったが留守番していた愛猫たちは全員救出されて無事だった。カーラはインスタグラムで猫たちが助かったことをフォロワーに報告、消防士たちに感謝のメッセージを送っていた。

カーラは先週末発売された新聞「ロンドン・タイムズ」でこの事件について振り返っている。「最悪なことだけれどみんな無事だった。それに何でもそうだけれど、もし断酒していなかったらまだそのことで動揺していたと思う」とコメント。「今でも本当に大きな影響を受けている。もちろん余波はあるし、とても悲しいこと。そうじゃないなんてことはありえないけれど、私はこの事件を悲嘆にくれる言い訳にはしない」と話している。

こんな風にポジティブに考えられるようになったのは、2022年に依存症を治療するリハビリ施設に入所してお酒を断ったことが大きいとも。「薬物やアルコールが物事に対処するのを助けてくれると思っていたけれど、そうではなかった。悲しい状態、落ち込んだ状態を続けさせるだけだった」。逆効果だったと話している。「(やめたことで)自分のパワーを取り戻したような気がする。それに他のことにも振り回されなくなった」。ちなみにカーラによると初めてお酒を飲んだのは8歳のとき。叔母の結婚式で酔っ払ったという。「とんでもない年齢だよね」と振り返っている。

カーラは今年、姉のポピー・デルヴィーニュ&クロエ・デルヴィーニュとともにノンアルコールのスパークリングワインブランド「Della Vite Zero」を立ち上げた。きっかけはお酒をやめたあと、外出先でお酒の代わりに清涼飲料水を飲んだこと。二日酔いにはならないと安心していたのに翌朝ひどい頭痛に苦しめられてしまったという。清涼飲料水の糖分で頭痛を起こすことに気がついたカーラは「糖分が少なくて低カロリーのものを作りたいと思った」という。「手にグラスを持っているのが好きなんだ。アルコールを飲むのが目的なわけではない。結婚式でも人と別れたときでもグラスを傾けながら誰かと再会したいんだ」「楽しむために外出するときは祝杯をあげたい」。そのためのノンアルコール飲料だと語っている。「お酒をやめることではなくて、自分自身でいることが重要」と語るカーラ。これからは依存症を克服した経験を生かした活動も見せてくれそう。