ニュージーランドに快勝し喜ぶ馬瓜エブリン(右端)らアカツキジャパン(撮影・吉澤敬太)

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 「バスケットボール女子・国際強化試合、日本92−50ニュージーランド」(6日、有明アリーナ)

 世界ランキング9位の日本は、国内最後の公式戦として同26位のニュージーランドと対戦し、92−50で下した。6月の中国遠征、オーストラリアと対戦した北海道大会から国際強化試合は6連勝。金メダルを狙うパリ五輪へ向けて弾みを付けた。

 スターティングメンバーは、宮崎早織(エネオス)、山本麻衣(トヨタ自動車)、林咲希(富士通)、馬瓜ステファニー(サラゴサ)、高田真希(デンソー)。

 序盤から武器とする3点シュートのタッチが合わず、125−57で勝利した第1戦のような爆発力は身を潜めたが、宮崎、山本が鋭いドライブからのレイアップシュートなどで着実に2点を積み重ねた。第2Qには、高田、赤穂ひまわり(デンソー)のバスケットカウントも飛び出し、前半を47−29とリードして折り返した。

 第3Qは、強度の高い守備でニュージーランドの攻撃を封印。タフショットを何度も打たせ、わずか9点に抑え込んだ。最終Qは宮沢夕貴(富士通)が活躍し、ブザービートを含めて長距離砲を3本成功させた。

 ニュージーランド戦は2連勝としたが、40分間で3点シュート成功率は26・7%と低迷した。林は「今日はスリーを決められずにすみませんでした!」とフラッシュインタビューで異例の謝罪。パリ五輪へ向けて「金を取る目標で頑張ってきた。でも今日のシュート率だと勝てない。ここからレベルアップして金メダル取って帰ってきます」と気を引き締めた。

 五輪では初戦のアメリカ戦を皮切りに、ドイツ、ベルギーと対戦する。日本は21年東京五輪銀メダルを超える頂点を目指す。