高校生のVaundy

 彼の勢いはどこまで続くのだろうか。

 初出演となった第73回NHK紅白歌合戦でも披露した代表曲「怪獣の花唄」がストリーミング再生7億回を突破し、「不可幸力」「napori」など、ソロアーティストとしては歴代1位となる合計14曲が累計1億回再生を超えた。

 メディアとのタイアップも止まらない。映画『ドラえもん のび太の地球交響楽』や、2024年7月5日公開される劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』で主題歌を担当するなど、勢いが止まらない人気アーティスト・Vaundy。

 若い世代を虜にする歌声は高校時代から光っていたようだ。

「中高一貫校でしたが、Vaundyを知らない人はいなくて、歌が上手いのは全校中で有名でした。高校3年生の時に、文化祭でライブを行っていましたが、Vaundyの歌声に生徒らは大盛り上がりでしたね」(高校の同級生)

 アーティスト名の「Vaundy」は、中学時代からのあだ名だった。ラジオ番組『TOKIO HOT 100』に出演した際に、

「中学校の時のあだ名なんですけど、健康診断の時に人とぶつかって、壁とかに跳ね返ったんですけど、そこからバウンドボールって呼ばれるようになって、そこからバウンディになりました」

 と由来を明かしている。

「ローマ字の名前とは違って、責任感が強く、完璧主義ですね。ミュージシャンとしての理想を追求し、紅白歌合戦に初出演した際には盛り上げるために『そんなもんかよ紅白』とお客さんに煽りを入れたほどです。すごい度胸ですよ」

 こうした肝の座りっぷりは、高校時代からつづているようだ。

「目立ちたがり屋で自信家でしたね。授業中もうるさくするタイプでしたし、休み時間には周りの目も気にせずにずっと歌ったり、ギターを弾いたりしていました。高校3年生の時に、今の事務所に所属することが決まった時も周りに『俺は将来安泰だわ』と喜んでいました。音楽の実力もあるし、徹底的に“陽キャ”な彼だから許される感じでしたね(笑)」(前出・同級生)

 それが今や日本を代表するトップミュージシャン。安泰どころの騒ぎではない。