決勝Tで奮起できるか photo/Getty Images

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グループステージを1勝2分で首位通過を果たしたイングランド代表。無事に決勝トーナメント進出を果たしたが、その戦いぶりは不安視されている。

3試合で失点は1と守備陣の出来は素晴らしいが、2ゴールに終わる攻撃陣はここまで影を潜めている。フォーデンやベリンガム、サカなど23-24シーズン得点を量産してきたアタッカー陣の調子が上がらない中、ストライカーであるケインも苦戦を強いられている。

第2戦のデンマーク戦ではゴールを決めたものの、それ以外はチャンスというチャンスもあまりない。これはもちろん、ケインだけのせいではなく、攻撃の型ができていないチームの状況も大きく影響しているが、トッテナムでもプレイ経験のある元イングランド代表ダレン・アンダートン氏はアンソニー・ゴードンを起用することでケインが復活すると考えている。

「私としては、今はピッチを広げる必要がある。動きが十分ではなく、全員がボールに近づいてきて、非常に狭いエリアでプレイすることになっている。ボールを持っているときにピッチを広く使いたいので、背後に走り込む選手が必要だ。ハリーはかつてスパーズでそれをやっていたが、今はもうやっていない。だから、スパーズでソンがやっていたようなことができる選手が必要だ」(『METRO』より)

またアンダートン氏はみんな中に入ってくることでケインのプレイスペースがないことも指摘している。そのため、ディフェンスラインを広げ、裏に抜ける選手がいることでケインの周りにもスペースができると話している。

ゴードンが得意とするのは左サイドであり、中に入ってくるフォーデンとはプレイスタイルも異なる。ここ3戦はフォーデンをスタメンで起用しているが、左サイドは機能しているとはいえない。ゴードンであれば、縦に突破してからのクロス、カットインからのシュートもでき、サイドに張ることが予想されるので、ディフェンスも引っ張られ、中央にスペースも生まれてくるだろう。

同氏はこの状況を解決できるのは今、ゴードンしかいないと考えており、決勝トーナメントを前にガレス・サウスゲイト監督は同選手の起用を決断すべきだと語っている。