『オフィスにのホールディングス』を設立(C)日刊ゲンダイ

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』のファンが困惑している。というのは、6月17日の誕生日、二宮和也(41)が個人のオフィシャルファンクラブ(FC)を立ち上げたからだ。『オフィスにのホールディングス』は年会費5500円(税込)で、デジタル会報誌やスペシャルイベント、限定生配信を楽しめる特典が付いてくる。また事務所の公式サイトから月額400円の"トーク"を定期購入すれば、オリジナルメッセージや写真、動画を楽しめるという。

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 ただ、『』には、現在『STARTO ENTERTAINMENT』が管理・運営する『FAMILY CLUB』で他の所属アーティストたちと共に継続しているFCが存在する。こちらは年会費4000円でチケット優先申込や会報、限定動画他を楽しめるのだが、二宮のファンからは「グループと個人2つのFCで年間1万円はキツい…」という声がSNSで聞かれる。中にはファン心理を巧みに突いた"二重払い"を余儀なくされるこの状況に「そんなに儲けたいの?」といった声も上がっている。

松本潤の新会社は「仮想通貨の売買」も事業目的の一つに

 二宮に先立つこと6月1日には松本潤(40)が新会社「MJC Inc.」を立ち上げたのだが、この会社の事業目的の項目が芸能関係者たちの間でちょっとした話題になっていた。「仮想通貨の企画、開発、発行、仲介、斡旋、管理及び投資運用」「有料職業紹介及び労働者派遣事業」というもの。松本は独立せず、『』をはじめとする所属アーティストたちのプロデューサー的存在になるだろうと言われていただけに、ベテランの芸能関係者たちは「一体松潤は何をやろうとしているのか…」と首を傾げている。アイドルという職業を全うし、松本にしか出来ないエンターテイメントを見せてくれるだろうとファンも期待していただけに、裏切られた感も漂っている。

 また4月10日に設立された『株式会社』の事業内容に、「ファンクラブ会員登録及び管理に関するシステムの企画」という項目があることもちょっとした騒ぎを呼んだ。『FAMILY CLUB』は『STARTO〜』所属アーティスト全体のファンクラブで、登録者は約300万人。単純計算で120億円の収入になるが、ここに『株式会社』や『MJC Inc.』『オフィスにの』が関わってきたことから、ファンは「私たちの『』が金儲け路線にシフト変更?」と疑心暗鬼になり始めているというのだ。

 もっとも、松本やがこうした動きを見せている背景について、別の芸能関係者は「藤島ジュリー景子前社長(57)が、いまだに所属アーティストの音楽原盤の権利にしがみついていることへの意趣返しではないか」と指摘する。ジュリー氏は昨年10月の会見で「旧ジャニーズ事務所及び関連会社の経営から身を引く」と明言し、表舞台から姿を消したものの、旧ジャニーズ関連の権利を手放したという気配も報道もない。

 エンタメ業界の権利関係に詳しい弁護士の四宮隆史氏が『株式会社』の代表取締役社長に就任し、「メンバーの主体性」「クリエーターの権利の保護」という言葉を強調したのは、ジュリー氏が握り続ける権利にメスを入れようとしているのかもしれない。ファンはメンバーそれぞれの動向と共に、自らの懐事情も案じなければなくなってきてしまった。

(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)